静岡市の文化財

清見寺朝鮮通信使詩書一覧

No.42 騎船将卞璞(述斎)五言律詩

使行年
西暦1763年~1764年
制作者
卞璞
形態
紙本墨書
制作年代
明和元年・西暦1764年
寸法
縦33.5cm×横54.0cm
騎船将卞璞(述斎)五言律詩
題清見寺用前韻

地接三山界
天低万里波
禅家元勝絶
槎客蹔経過
詩舊春花在
覉愁夕照多
徘徊還惜別
惆悵更如何

歳甲申莫春東華述斎卞璞琢之走稿 印印印

清見寺と題して前韻を用ふ

地は接す三山の界
天は低く万里の波
禅家はもともと勝絶たり
槎客はしばらく経過す
詩は旧かれども春に花あり
たびのうれひは夕照に多し
徘徊して惜別めぐらし
惆悵さらにいかんせん

清見寺と題して前韻を用ふ

清見寺の地は東海中の三神山に接しているような、空と海の地平に続いている。この禅寺は元々景観がすばらしく、使節がしばらく足をとどめるところである。この寺で賦された詩自体は過去の時代のものであるが、春の花は昔ながらに咲き、旅愁は夕映えの内に溢れている。境内を徘徊して惜別の情を募らせ、この惆悵(ちゅうちょう)の思いを今更ながらどのようにしたらいいのかしらん。

As if a part of the three sacred mountains of the eastern sea, the land of Seikenji continues on the horizon of sea and sky. The view from this Zen temple has long been beautiful, and serves as a place where our mission stops briefly. The poems composed here are, in and of themselves, products of a bygone era, but the spring flowers bloom as they always have, and the sadness of our journey overflows in the evening glow. Strolling through the grounds, the sadness felt in parting wells up within me, and I wonder what can possibly be done now about these feelings of grief.

청견사에서 앞의 운을 사용하여

땅은 삼신산의 경계에 접하였고
하늘이 만리 파도에 낮은데,
선가는 원래 경치 빼어나
사자로 나그네 잠시 거쳐 지나니,
시상으로는 봄꽃이 있고
나그네 시름 석양이 좋구나.
배회하다 도리어 작별이 아쉬어
서글픔을 다시 어찌하리.

갑신 모춘 동화 술재 변박 탁지 급히 지음. [인] 술재,변박,탁지

*卞僕・・字は琢之、号は述斎。癸未年(1763年)に派遣された従事官の騎船将で、詩や絵に優れていた。

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