静岡市の文化財

歴史博物館建設中

2020.12.14静岡浅間神社楼門彫刻の複製を製作しています!

12月1日、静岡浅間神社で楼門の塗り替え工事の完了を祝う式典が行われました。

ブログ用①'.jpg ブログ用②'.jpg

塗り替え直後の漆の輝きに包まれ、艶やかに光る楼門が美しいですね。

ブログ用③'.jpg 【式典後、楼門のくぐり初めも行われました】

この楼門は1816年、江戸時代の文化13年に建てられました。
当時、駿府のまちに暮らす人たちも、彫刻や漆の輝きに見とれながらこの楼門をくぐったのかなと想像すると、
約200年前の時代を生きた人たちのこともなんだか身近に感じられますね。

令和5年春に開館予定の歴史博物館では、江戸時代の駿府城下町の様子も紹介します。
その中で、駿府の歴史、駿府のまちに暮らした人々の歴史を語るうえで欠かすことのできない浅間神社のことについて展示で紹介します。

11 駿府城下町.jpg 【展示室イメージ】

この展示ゾーンでは、今回塗り替え工事が完了した浅間神社楼門の彫刻の複製を展示する予定で、現在その複製の製作作業を進めているところです。

楼門の彫刻.jpg 【楼門の彫刻】

複製製作を進めているのは、写真の中の「獅子」と、その上に乗る「力人」です。

獅子と力人アップ.jpg 【獅子と力人】

きらびやかな彩色が印象的です。

今回、複製製作の中間検査を行いましたので、その様子を紹介します。
製作しているのは阿像と吽像の獅子と力人、一組ずつです。獅子が二体、力人が二体の合計四体です。

   【口を開けている阿像】         【口を閉じている吽像】

ブログ用(あ).jpg  ブログ用(うん).jpg

実際に浅間神社の楼門に設置されている彫刻とはだいぶ様子が違います。まだ表面に漆塗りや彩色などをしていないためで、彫られた状態のままの木目の様子がよくわかります。

ブログ用(バラ).jpg 

写真を見るだけではなかなかわかりませんが、阿像と吽像で高さや幅、細かい形状などが違います。二体の形状が左右対称でないことは今回複製製作を行って初めてわかりました!

獅子も力人も下を向いてうつむいていて、獅子は正面からでは毛の渦に隠れ目が見えないほどですが、これは楼門に取り付け、門をくぐる人たちが下から見上げることを想定しているためです。
木の色が肌の色に近いためか、筋肉の盛り上がりがよりリアルに見え、力人の力強さが際立ちます。

この後は、漆を塗り、金箔を押し、彩色をしていきます。これらの行程を終えると、楼門に据え付けられている彫刻と同じ、きらびやかな姿になります。

複製の彩色は、浅間神社楼門の彫刻を彩色した方が行います。本物の彫刻を塗った人と同じ人に彩色してもらうので、より本物に近い仕上がりの複製となるでしょう。

獅子の鮮やかな青と緑の彩色の下にも金箔は押してあります。そのため、浅間神社の楼門に据え付けられた獅子は時の経過とともにだんだんと色が落ち、下地の金が見えはじめ、最終的に金ぴかになるそうです。

神社に足を運ぶたび、時間の経過とともに表情を変えていく獅子の様子を見るのも楽しみですね。

歴史博物館に展示する複製は、目線の高さに合わせ、間近でご覧いただくことができます。
獅子や力人の表情も近くからじっくり見ることできるので、神社で見るのとはまた違った魅力を感じていただくことができると思います。

どうぞ、ご期待ください!

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