静岡市の文化財

静岡市歴史文化施設

2020.05.15「今川氏」の展示について紹介します!

4月9日のブログで、「展示トーク会」にご参加いただいた方からのご意見を受けて、歴史文化施設で展示予定の家康の甲冑(復元模造品)について紹介させていただきました。

(→2020.4.9「歴史文化施設『展示トーク会』でいただいたご意見にお答えします」はこちら)

今回はその第二弾です。展示トーク会にご参加いただいた方から「もっと今川氏のことを取り上げてほしい、今川氏のすべてについて勉強できる施設をつくるべき」というご意見をいただきましたので、今川氏に関する展示がどういったものになるのか紹介していきます!



歴史文化施設は「静岡市の歴史博物館」として、「今川氏」の歴史についても詳しく取り上げます。

なぜなら静岡市の歴史を語るうえで今川氏はとても重要であり、なくてはならない存在だからです。

足利氏の一門であった今川氏は、1338年(室町幕府が成立したころ)、今川範国が駿河守護職に就任したため、駿河へとやってきました。それからなんと約230年もの間、駿河を治め続けます。

今川氏の歴史を知ることは、駿河の歴史、静岡市の歴史を知ることに直結するといっても過言ではないのです。

こうした今川氏との密接な関係から、静岡市内には今川氏関連の古文書が104点残されています。そしてそのうち12点を市が所蔵しています。博物館ではこれらの豊富な実物資料を活用し、今川氏の歴史を紹介していく予定です。

古文書等の実物資料だけでなく映像を活用した展示でも、230年に及ぶ駿河での今川氏の歴史について紹介していきます。時代によっては、駿河にとどまらず遠江から三河にまで広がる今川の勢力図を地図上で表すなど、今川氏の歴史の全体像をわかりやすく、目で見て学ぶことができます。
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【今川氏の展示室(イメージ画像)】

駿河を治めた約230年の間、範国から今川氏最後の大名である氏真まで、駿河今川氏には10人の当主がいます。これらの当主が残した古文書などの実物資料を展示しながら、優れた領国経営や、豊かな今川文化についても紹介していきます。

あわせて、今川義忠(義元の祖父)、今川氏親(義元の父)、今川義元の木像の複製も展示します。ひとりひとりの当主の姿や人物像をイメージしながら今川氏を身近に感じ、学ぶことができる展示を目指しています。また当主だけでなく寿桂尼(義元の母)や雪斎(義元の補佐役)など今川氏を語るうえで欠かせない人物についてももちろん取り上げていきます。



例えば、こんな資料を展示します。

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【詞花和歌集(今川氏親(義元の父)自筆資料)】

平安時代に成立した勅撰和歌集を氏親が写したもの。氏親は「今川仮名目録」を制定するなど、今川氏を戦国大名とした優れた武将です。戦国三大文化の一つである「今川文化」を代表する人物でもあります。この資料からは和歌や連歌を愛した氏親の人物像が浮かび上がります。



今川氏の展示に力を入れた博物館ができることで、今後さらに新たな資料が見つかるかもしれません。資料の収集も行っていく予定です。

「今川氏について知りたいならば、静岡市のこの博物館!」と全国の皆さんから言ってもらえるような展示を考えていますので、どうぞご期待ください!

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