歴史博物館建設中
2019.04.26今川氏の木像をとことん調査!①
現在、静岡市では歴史文化施設での展示のため、6代義忠公、7代氏親公、9代義元公の3体の木像の複製品(レプリカ)製作に着手しています。各木像は、所蔵している寺院の信仰の対象になっており、常に実物を博物館で展示することは難しいため、精巧なレプリカを作ることとなりました。
従来、博物館におけるレプリカは、石膏で実物の型を取って樹脂で固めたものが主流でした。最近では実物になるべく触れずに製作することが可能になってきているため、今回の製作では、最新の技術と人の手による仕上げの両方を取り入れた手法を採用しています。
また、京都国立博物館の淺湫毅氏(静岡市文化財保護審議会委員)と東京藝術大学大学院特任准教授の山田修氏にご協力いただき、できる限りの科学的な調査を行い、博物館の展示や研究、実物の保存に活かしていく情報や、製作時の方針決定の参考とする情報を得ることとしました。
それでは、実施した調査の一部を、義元公像を例にご紹介します!
〇実物についてのデータ集め、製作方針決定のための調査
【脚と両手部分の3Dデータを取得中】
③蛍光X線調査 使用されている色の材料を確認
次回は、東京国立博物館で行ったCTスキャン調査の様子をお伝えします!