歴史博物館建設中
2019.03.20駿府のまちに雪が降る!?
今年は「今川義元公生誕500年」という節目の年にあたります。
2021年開館予定の静岡市歴史文化施設では、静岡市ならではの博物館として、
この「今川氏」について常設展示で詳しく紹介します。
今回から2回にわたり、今川義元や息子の氏真が治めたころの駿府の様子などを、
ある人物の視点から紹介していきたいと思います!
今から463年前の12月17日、駿府のまちには一面の雪景色が広がっていました。
なぜ、そんなことがわかるかというと、ある人物が毎日つけていた日記にそう書かれているからです。
その人物は、公家の山科言継(やましなときつぐ)。
山科言継の養母が駿府に身を寄せており、その縁で彼は駿府を訪れました。
この山科言継は50年に渡って日記を書き続けたのですが、
その中に駿府で過ごした半年あまりの日々のことも書かれています。
雪が積もったその日の日記には、
「雪が一日中降った。七寸ほど積もった。こんな大雪は50年以上降っていないそうだ」と書かれています。
七寸というと約21㎝です。雪が積もるなんて静岡ではとても珍しいことですが、
当時の人たちもとても驚いたようです。昔から駿府は今と同じで温暖だったんですね。
日記には、臨済寺や報土寺など、今も静岡に残るお寺の名前がよく出てきます。
言継は市内の様々な場所に足を運び、地元の僧や今川家の人々と交流していました。
【臨済寺 言継は将棋見物や僧との歓談に訪れています】
次回のブログでは、日記に書かれた言継と今川家の人々の交流などについて紹介したいと思います。
今川義元や寿桂尼が登場しますので、お楽しみに!