歴史博物館建設中
2019.01.25静岡市歴史文化施設への生まれ変わり
現在、発掘調査を行っている歴史文化施設の建設予定地はとても歴史が深い場所です。
江戸時代には城主に代わって駿府城を管理する幕府の役人が詰めていた「駿府城代屋敷」がありました。
今の発掘調査も、その関連遺構を調べる為に行っています。
その後、大正14(1925)年に、静岡県立中央図書館の前身となる「静岡県立葵文庫」が開館しました。
徳川家の駿府移住とともに、江戸幕府の学問所の蔵書がもたらされ葵文庫となりました。
かつて葵文庫で勉強をした方や、働いていたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
戦後、昭和29(1954)年には、同じ敷地内に「静岡市立青葉小学校」が戦災からの復興のシンボルとして
建設され、市民にとってはよりなじみ深い場所となりました。
多くの子供たちが学び、通った青葉小学校ですが、平成19(2007)年、城内小学校との統合により閉校となり、
その歴史に幕を閉じました。
平成20(2008)年には、静岡市の創造的な仕事をしている人をサポートする「静岡市クリエイター支援センター」
が開設されました。
旧青葉小学校舎をそのまま利用したクリエイター支援センターでは、懐かしい学校の様子を眺めながら、
クリエイターの皆さんの成果を体験することも出来ました。
そして、昨年夏、歴史文化施設の建設に伴い、その校舎も解体となることに。
市民有志の皆さんによる盛大なメモリアルイベントの後、たくさんの人の心に思い出を残して、
旧青葉小学校舎はその姿を消しました。
【旧青葉小学校舎メモリアルイベント「うまれかわりの文化祭」の様子】
新しく生まれる歴史文化施設にも、この場所に息づく「学び」の歴史が受け継がれていきます。
現在、発掘調査が行われていますので、この場所の歴史に思いをはせつつ、のぞいてみてくださいね!