静岡市の文化財

歴史博物館建設中

2019.01.16臨済寺古文書調査を進めています!

静岡市では昨年の5月から静岡大学と協働で臨済寺の古文書調査を進めています。

この調査は、本年の今川義元公生誕500年に向けた事業で、今川氏とゆかりのある

臨済寺所蔵の歴史資料を整理し目録化するとともに、今川氏に関する資料を新たに発見することも

目的の一つです。

今回は、調査の進行状況や、その様子について報告します。

調査の様子.JPG 【調査の様子】

臨済寺は、今川義元公の父 氏親公により建立された善得院がその前身で、

天文5年(1536年)、還俗した義元公が兄 氏輝公の菩提を弔うため善得院を大龍山臨済寺と改めました。

人質として駿府に暮らしていた幼少の頃の家康公も、この寺で学んだといわれています。

年に二度行われる特別公開の日に足を運んだという方もいらっしゃるのではないでしょうか。


今回の調査は、近世から近代までの文書をはじめとした紙資料を中心に行っており、

調査の対象となる資料の総点数は4,000点を越えます。

解読の様子.JPG 【資料(古文書)を解読しています】

調査は月に2回、静岡市埋蔵文化財センターで、静岡大学の本多隆成名誉教授をリーダーに迎え、

大学の教授や日本史を専攻する学生、市職員合わせて13名で行っています。


調査の手順を紹介します。

①学生が資料の内容を読み解き「封筒」に要点を抜き出します。

(封筒にはいくつか種類があり、資料の形態に合わせて選びます。)

②封筒の表に表題(内容)、年月日、差出人、宛先などの情報を記載し、中に資料を入れます。

こうすることで、中に入っている資料がいつの年代のどういった内容のものなのかわかるようになります。

③大学教授や市職員が内容を確認します。

じっくり.JPG 【じっくり読み解いていきます】

これまで約半年間の調査で1,600点あまりの解読が行われました。

その中で、臨済寺ならではの興味深い資料がいくつか発見されています。

昭和初期に松坂屋で行われた「今川氏輝公没後四百年祭記念展」の目録が見つかりました。

今川氏輝は義元の兄です。この記念展は臨済寺が主催し、静岡市観光協会と静岡市が

後援となり開かれたものです。

こういった今川氏に関連する記念祭や式典のようなものは江戸時代から行われていたようで、

臨済寺にはその関連資料が残されています。

近世の資料では、

「駿河国安倍郡田町歩人数帳(するがのくにあべぐんたちょうぶにんずうちょう)」(享保6年)

が見つかりました。

これは幕府の人口調査のための資料と考えられます。人数だけでなく田の面積などについても記されています。

こういった資料に関してはさらに解読を進め、詳細を調査していきます。

そして今年5月には、義元公生誕500年祭事業の一環として、臨済寺調査の中間報告会の開催を

計画しています。日程等が決まり次第ご案内しますのでご期待ください。

Page Top