歴史博物館建設中
2018.10.19公開講座「現代に生きる今川氏の功績」が行われました
10月4日(木)、静岡市民文化会館大ホールで、静岡市高齢者学級「みのり大学」の公開講座が行われました。
今回の講座は、今川義元公生誕500年祭記念事業として開催され、「現代に生きる今川氏の功績」と題し、
講師に歴史学者の小和田哲男先生、落語家の春風亭昇太師匠のお二人を招き行われました。
会場には「みのり大学」受講生の方たちのほかに、一般申込約500名の方も参加し、
およそ1,300人が集まりました。
まず始めに、小和田先生による基調講演が行われました。
「戦国時代の駿府と今川義元」と題し、幼少期から桶狭間の戦いで討たれるまでの義元の生涯や、
当時の駿府がどのような町であったかなどについて詳しく丁寧にお話くださいました。
聴講者の皆さんも手元の資料を確認しながら熱心に耳を傾けている様子でした。
【基調講演の様子】
基調講演のあとは、小和田先生、春風亭昇太師匠によるトークショーが行われました。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」で今川義元役を演じた昇太師匠は、義元への熱い想いを語り、
ドラマ撮影でのエピソードなども披露してくれました。
客席からは見えませんでしたが、昇太師匠の羽織の紋、そして小和田先生のスーツの襟元のバッジが
今川の旗印、赤鳥の紋であることをそれぞれ紹介すると、会場からは拍手が沸き起こりました。
息ぴったりのお二人のトークは終始なごやかに、時に軽妙に繰り広げられ、
会場は大きな笑いに包まれました。
トークショー終盤では、2021年度開館予定の(仮称)静岡市歴史文化施設のことについても
話題に上りました。今回の講演会のテーマである「今川氏」が展示の大きなテーマの一つと
なっていることが紹介され、聴講者の皆さんも大いに興味を持たれた様子でした。
来年はいよいよ、今川義元公生誕500年の年を迎えます。
海道一の弓取りと言われた駿河の武将「今川義元」を改めて知る大きなチャンスです。
以前こちらのブログでも紹介しましたが、歴史文化施設開館に向け今川氏歴代当主の木像調査や、
その複製品製作作業も進んでいます。
そして今年の5月から始まった、今川家ゆかりの臨済寺所蔵の古文書調査も現在進行中です。
臨済寺調査の成果や木像複製製作の様子など、こちらでまた報告しますのでご期待ください!