静岡市の文化財

歴史博物館建設中

2018.08.17歴史文化施設開館に向け、今川氏の木像の複製品を製作します!

歴史文化施設の展示では、家康公が今川義元公から授かったと伝わる紅糸威腹巻(くれないいとおどしはらまき。こちらを参照)に導かれる形で、歴代の駿河今川氏にスポットを当てます。

昨年の大河ドラマ「おんな城主直虎」の影響や、来年今川義元公の生誕500年を迎えることもあり、企画展の開催やテレビ番組の放映が多くなりました。一方で今川氏を常設展示の重要なテーマとして位置づけている博物館は全国で他には無く、静岡市ならではの内容の一つと言えます。

今川氏にとって守護大名から戦国大名となったことは大きな転換であり、展示の中でも大きな意味を持ちます。そのため、転換期の当主であった6代義忠公、7代氏親公、9代義元公については今年度から2年間をかけて木像の複製品製作に取り掛かります。

2018年7月30日(月)、製作にあたり、淺湫毅氏(静岡市文化財保護審議会委員)にご協力いただき、まずは葵区増善寺の氏親公像、葵区臨済寺の義元公像の父子2躰を調査しました。
【義元公像】
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【氏親公像】
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調査ではご住職にご協力いただき、採寸や像全体の写真撮影に加え、像の構造や服の紋様、装飾品などの詳細を確認しました。

【写真撮影】
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【内部の確認の様子】
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義忠公像については9月に調査予定です。

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