静岡市の文化財

世界文化遺産「富士山」構成資産 三保松原

芸術の源泉と三保の「羽衣伝説」

芸術の源泉

三保松原から見る富士山の眺望は、その壮麗さから文学・芸能・絵画などの様々な芸術を産み出す「源泉」でした。富士山と三保松原の構図は、奈良時代の「万葉集」にも歌われるなど、古くから芸術の源泉としての魅力を持っていました。
室町時代、能楽者の世阿弥によって作られた謡曲「羽衣」の中に見られる、天女が三保松原から富士山へと昇っていくという構成が、三保松原の魅力をさらに広め、多くの画家の作品製作に影響を与えました。

三保の「羽衣伝説」

昔々、三保の村に伯梁という漁師がおりました。ある日のこと、伯梁が松の枝にかかっている美しい衣を見つけて持ち帰ろうとすると、天女が現れて言いました。「それは天人の羽衣です。どうかお返しください。」ところが伯梁は大喜びして返す気配を見せません。すると天女は「その羽衣がないと天に帰ることができません」と言って泣き出しました。伯梁は天上の舞を見ることを条件に羽衣を返しました。天女は喜んで三保の春景色の中、羽衣をまとって舞を披露。やがて空高く天に昇っていきました。

「富士三保清見寺図」 伝雪舟 杉谷行直模写 清見寺蔵

「富士三保清見寺図」 伝雪舟 杉谷行直模写 清見寺蔵

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