受け継がれてきた民俗文化
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しずおか民俗歳時記
正月から春
小河内のヒヨンドリ

- 実施日
- 1月1日
- 会場
- 葵区小河内
大井川の最上流部、井川地区の小河内に、正月の元旦行事としてこのムラに欠かせない儀礼習俗ヒヨンドリが伝わっています。
ヒヨンドリは、県内では遠州地方の代表的な民俗芸能(火踊り)として知られています。小河内のヒヨンドリは、独特の節回しの歌を伴いますが、その基本は村民一堂による当屋(宿)での神事とその後の村内巡行です。
地域の戸主たちが一堂に会してのその神事は、奉納される歌にあるように地域の火伏せ(火事・災難除け)を念ずるもので、その後の村内一巡も、村の安泰、家内安全を祈願するものです。巡行最後に村内唯一の水場である「お井戸」(共同井戸)に降り立つのは、山村特有の水源祭祀の民俗と言えますが、かつては松明を手にしての巡行だったという点では、遠州の芸能との関連も考えらます。