静岡市の文化財

受け継がれてきた民俗文化

指定無形民俗文化財

日向の七草祭

静岡県指定無形民俗文化財

指定年月日
昭和55年11月28日
保存団体
日向町内会
実施日
旧暦1月7日
会場
福田寺観音堂(葵区日向)
アクセス
静岡市街地から車で約1時間

静岡県は、田遊び系芸能が盛んなところとして知られています。静岡市内でも藁科川上流の日向で田遊びが伝承されてきました。日向の田遊びは、福田寺観音堂の祭り、七草祭で演じられます。その歴史は古く、寛永21年(1644)に記された詞章本も残されています。

七草祭は、午前中に行われる日の出の祈祷と、田遊びが行われる夜祭りとで構成されています。田遊びの演目は、歳徳神に拝礼する所作を伴う「歳徳祝」に始まり、「大拍子」、「申田楽」、「駒んず」、田遊びの詞章を唱える「数え文」があります。また、「浜行」「若魚」と称する道化が登場し、海の幸、山の幸を人々にもたらします。

他地域の田遊びのように、鍬や鎌を手にして稲作の工程を模擬的に表現するといった演目はありませんが、「数え文」の詞章にあわせて太鼓の上に福の種と称する米を撒き、幣束で鳥追いの所作をする演目があります。

みどころ

「駒んず」は、非常に特徴的な演目です。駒んずの詞章を唱和しながら笹竹を揺する人々の輪の中に、馬と山鳥の装束を身に着けた舞役が順に入って行きます。山鳥の羽根は蚕の掃き立て用羽箒、馬は養蚕の神と結びつく信仰にちなんだもので、このときの詞章もまた養蚕の工程を表現していることから、この演目が養蚕の繁栄を祈願するものであることがわかります。
馬と鳥は、もともと青年が演じるものでした。今は小学生が担当しています。

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