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指定無形民俗文化財
静岡浅間神社の節分行事

静岡市指定無形民俗文化財
- 指定年月日
- 昭和61年1月22日
- 保存団体
- 静岡浅間神社
- 実施日
- 2月3日
- 会場
- 静岡浅間神社(葵区宮ヶ崎町)
- アクセス
- JR静岡駅からバス安倍線・赤鳥居下車
大勢の参拝客が詰めかける静岡浅間神社の節分祭。恒例の豆まきが行われる前に、大拝殿内で「鬼やらい神事」と称する特殊神事が執り行われます。大拝殿の四隅に設えた板木を、梅と柳の枝を束ねたオニヤラ(鬼やら)棒で打ち鳴らし、大音響で邪鬼や悪霊を追い払う、厄除けの行事です。
江戸時代の地誌『駿国雑志』には「浅間追儺十二月節分の夜、拝殿を梅の若枝にて敲きはじむ。是より府中残らず戸を敲く事雷の鳴るが如し。」とあり、鬼やらいの行事が、かつては駿府の町中でも行われていたことがわかります。
境内にも鬼やらいの板が設置されるので、一般の参詣者も行事に参加することができます。
コラム:家庭で続ける節分行事
各家庭で行われている節分の行事も様々です。豆まきはもちろんのこと、豆を囲炉裏のまわりに置き、その焦げ具合で一年の吉凶を占う「豆占い」も、かつては広い地域で行われていました。
またヤイカガシといって、焙ったイワシの頭をヒイラギの葉とともに箸に挟み込み、門口にさすという風習も市内各地でみられます。
オニオドシと称する「目籠立て」の行事もかつては盛んでした。目の粗いビクやザルをヒイラギの葉とともに長い竹竿の先に結わえて、軒先高くに掲げます。市街地では廃れてしまいましたが、山間部では今も続けているお宅があります。
地域ごとに特色のある節分行事を、見直してみるのも面白いですよ。