受け継がれてきた民俗文化
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指定無形民俗文化財
梅ヶ島の舞

静岡市指定無形民俗文化財
- 指定年月日
- 昭和63年2月19日
- 保存団体
- 梅ヶ島新田神楽保存会
- 実施日
- 3月第2土曜日
- 会場
- 梅ヶ島北部公会堂ほか(葵区)
- アクセス
- JR静岡駅からバス安倍線(梅ヶ島温泉行)・新田下車または市街地から車で約1時間30分
梅ヶ島新田は、梅ヶ島温泉から車で10分ほど安倍街道を南下したところにある集落です。先祖は日影沢金山から移り住んだと伝えられています。
ここに伝わる神楽も、清沢の神楽と同系統の神楽で、現在伝承している演目は「幣の舞」「弓の舞」「宇須女の舞」「三太刀の舞」「松竹梅の舞」「五拍子の舞」など17演目です。
神楽は、新田稲荷神社のお祭り「初午祭」で奉納されます。新田の人々は「正月に帰ってこなくても初午だけは戻ってこい」と言うほど、この祭りを大切にしてきました。ホンビ(本日)の夜には、多くの観衆が詰めかけ、地元の人々が繰り広げる余興とともに、古くから受け継がれてきた神楽が厳かに奉納されます。
みどころ
梅ヶ島には芸達者な人がたくさんいます。初午の夜に公会堂で行われる余興では、神楽はもちろんこと、様々な趣向を凝らした歌や踊りが披露され、会場を大いに盛り上げます。この日の昼間に行われるチキドンも、かつては余興の舞台芸でしたが、いつの頃からか各家を門付けて廻るようになりました。
演じるのは地元の青年会のメンバーです。「チッキドンドン、チキドンドン、チキドン、チキドン、チキドンドン」という独特な拍子で村中へ繰り出すチキドンを、村人皆が楽しみにしており、囃子の音が近づくと子どもたちが元気に外へ飛び出してきます。
