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第1回 駿府で愛されたお菓子 〜扇子屋と駿府・静岡〜
第4章 大正ロマンと扇子屋
大正のはじめ、日本は第一次世界大戦の激化による西洋諸国の需要拡大をうけ、好景気にわいていました。静岡でも工業化、都市化にともなう、水道や電灯などのインフラや鉄道・バスなどの交通網が整備されました。
また、それまでは一部の知識人を中心に受容されてきた欧米の思想や文化、芸術なども大衆にも広まります。この頃、七間町には「パテー館」や「キネマ館」などの映画館ができ、七間町を中心とした繁華街を散策する「七ぶら」が流行しました。扇子屋も大正12年(1923)に喫茶部を新たに開店させ、「七ぶら」で立ち寄るモダンな店舗としてにぎわうようになります。