静岡市の文化財

第1回 駿府で愛されたお菓子 〜扇子屋と駿府・静岡〜

第1回 駿府で愛されたお菓子 〜扇子屋と駿府・静岡〜

第3章 文明開化と扇子屋

明治維新後、駿府には江戸幕府最期の将軍慶喜、新たに静岡藩主となり徳川家を継いだ家達とともに多くの幕臣達が移住したため、人口が激増しました。明治時代の初め数年間、駿府の町人たちは突如押し寄せた幕臣の対応に追われました。また、江戸幕府の威光のもと、御用商人として栄えた多くの菓子屋が廃業する中、扇子屋の商売はますます盛んに行われました。

明治時代の文明開化の波は、菓子の世界にも及びました。扇子屋も、明治14年にパン焼竈を購入しアンパンの販売を開始、続いて西洋菓子の研究を進め、明治22年には西洋菓子の販売を開始しました。

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[左:羊羹値段、 右:パン焼窯図]

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[左:西洋菓子目録、 右:明治期の店舗写真]

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