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文化財ブログ

2022.10.25石垣の石に注目!

発掘調査現場で石垣を観察していると、切り取り線のような穴があいているのを見かけることがあります。

★IMG_8305矢印付き.jpg【発掘調査現場撮影スポットにて】
これは「矢穴(やあな)」といい、石を加工する際についた痕です。

矢やノミなどの道具を使って石を加工したと言われています。

どのようにして石を加工したのかというと、まず割りたいラインに沿ってノミで穴をあけます。これを矢穴といい、その中に矢(くさび)を入れ上から叩くと石が割れます。このようにして石を加工し、石切り場から駿府城に運びました。

東御門・巽櫓の展示では、石の加工の仕方や石垣の積み方など駿府城がどのように築城されたのかパネルやジオラマでわかりやすく紹介しています。
★IMG_4648.JPG
  DSC_2301.JPG
   
   【慶長期駿府城ができるまで】    【当時の石を加工する様子を再現した模型】

発掘調査現場の石垣には、矢穴が残された石が多く見られます。発掘調査現場にお越しの際はぜひ矢穴を探してみてください。

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