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文化財ブログ

2021.04.01東御門・巽櫓の展示リニューアルについて紹介します!(その6)

ついに、東御門・巽櫓の展示が新しくなってリニューアルオープンしました!

これまで5回に渡り、新しい展示内容をこちらのブログで紹介してきましたが、今回は展示のいちばん最後のゾーンを紹介します。

前回の記事はこちら



「これからの駿府城 ―城跡と向き合う―」

このゾーンでは戦後、都市公園として整備され、市民の憩いの場となっていく駿府城跡について紹介していきます。昭和の終わりころからは発掘調査も進められ歴史的な価値にも目が向けられていきました。

近年、大きな発見が相次いだ天守台跡発掘調査現場の模型をこちらのゾーンに展示しています。

【天守台跡発掘調査現場の模型】

ゾーン7 天守台発掘調査現場模型.jpg

真上から全景を見渡すことができるので、慶長期・天正期の天守台がどのような位置関係にあるのか、よくわかると思います。また、模型の中には発掘調査中の作業員も再現されていますので、どの辺りにいるかぜひ探してみてください!発掘現場を3D計測して得た調査データを元に、忠実に復元されたこの模型は、現在の調査現場の状態を残す大変貴重な記録といえます。この模型を見たあと、ぜひ実際の発掘現場に足を運び、実物の遺構を目の前にしてその迫力を感じてみてください。

この最後のゾーンで紹介する戦後の駿府城の歴史は、静岡で暮らす私たちの記憶、歴史とも重なる部分があり、より身近に駿府城を感じることができると思います。

駿府城のルーツから現代に至るまでを紹介する、新しくなった展示を通して、駿府城の一生に思いを巡らし、さらにこれからも私たちの歴史とともに歩む駿府城の未来の姿を自由に思い描いてみてください。

3月26~28日は、リニューアルオープンに先立ち、応募者の方限定の内覧会や伝統技術を体験するワークショップ等を行いました。

子ども見学会の様子.jpg 【子ども見学会の様子】

マニアックトークツアーの様子.jpg 【マニアックトークツアーの様子】

今回のリニューアルでは、櫓の中の畳の張替えや、漆喰壁の補修なども行いました。補修を担当していただいた、伝統技術を持つ職人さんたちによるワークショップは一部を畳敷きにした巽櫓2階で行いました。

【ミニ畳づくり体験】             【漆喰塗り体験】

ミニ畳体験.jpg  漆喰塗体験.jpg 

展示だけでなく、新しい畳のい草の香りや、真っ白く美しい漆喰の壁もぜひお楽しみください!

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