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文化財ブログ
2020.12.16東御門・巽櫓の展示リニューアルについて紹介します!(その3)
今回も2021年4月に新しく生まれ変わる「東御門・巽櫓」の展示について紹介します。
(前回の記事はこちら→東御門・巽櫓の展示リニューアルについて紹介します!(その2))
皆さんは、駿府城がどのように築かれたか想像できるでしょうか?
機械などが無い時代に、大量の木材や石を運んできて、それらを高く積み上げたり、組み上げたり...。
とにかく大勢の人の力や、お金がかかるということが、なんとなく想像できるのではないでしょうか。
リニューアル後の展示では、大御所となった家康が行った慶長期の駿府城大改修について、イラストやジオラマを使って、わかりやすく解説します。
現在、天守台発掘現場で間近に見ることができる天守台の石垣ですが、あの大きな石たちがどのように切り出され、どのように運ばれてきたのか、その様子をジオラマで表します。
ジオラマ制作にあたっては、当時の作業の様子をリアルに表現するため、実際に石が切り出されていた「石切場」で現地取材を行いました!
一緒に写っている人の大きさと比べると、石の大きさがよくわかります。
この大きな石の側面を見てみると、横方向に割れ目が入っているように見えますね。
さらに近づいて見てみると、細かい穴が一列に並んでいるのがわかります。
この穴を「矢穴」と言います。この穴にくさびを打ち込み、石を切り出していきます。
この部分は割れることなく矢穴がそのまま残されているため、途中で切り出すのを断念したことがわかります。
どこに矢穴を開ければきれいに石が割れるのか、見極めることの難しさや作業にあたった人たちの苦労がうかがえます。
そうして切り出した石を駿府城まで運んでいくのです。
奥の方に街並みが見えますね。この辺りに駿府城があります。
切り出した大きな石を駿府のまちまで運んでいくのは大変な重労働だったことでしょう。
現在、天守台発掘現場で見ることが出来る石たちは、こうして切り出され、運ばれてきたのです。
今回の展示では、石切場で石を切り出している様子をジオラマで表します。
こちらはジオラマ製作のために作られた簡易模型です。
【人間はつまようじの頭で表現しています】
ジオラマのつくりを確認するための簡易的な模型ですが、岩の表面にしっかり矢穴が開けられているのがわかりますね。完成したジオラマを見れば、作業をする人々の様子もよく見ることができます。
また、石を切り出す様子に加えて、石を積む様子もジオラマで表現します。
石垣がどのように積まれていくのか、また石垣の中がどのような状態なのか、このジオラマを見れば立体的に詳しく見ることができます。
ジオラマだけでなく、木を切り出す様子や切り出した材木を運ぶ様子などをイラストにして視覚的にわかりやすく紹介します!
慶長期の駿府城が出来上がるまでの工程を頭の中にリアルに思い描きながら、展示をご覧ください!