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文化財ブログ
2020.12.11東御門・巽櫓の展示リニューアルについて紹介します!(その2)
前回に引き続き、2021年4月に新しく生まれ変わる「東御門・巽櫓」の展示について紹介します。
前回は、東御門に入ってはじめに見ていただく展示について紹介しました。
これを見れば、駿府城の基本情報となるプロフィールがよくわかるという展示です。
(前回の記事はこちら→東御門・巽櫓の展示リニューアルについて紹介します!(その1))
今回はその続きです。ここまでの展示は駿府城の基本情報を紹介する内容ですが、ここからは駿府城がたどった歴史をじっくりと紹介していく展示がはじまります。まさに「駿府城の一生」がわかる展示といえます。
ここからの3つのゾーンで駿府城の「ルーツ」→「築城(天正期)」→「大改修(慶長期)」の流れについて時間を追って紹介していきます。そしてこの流れを追うことで、駿府城を知るうえで欠かせない人物である徳川家康の一生も浮かび上がります。駿府城の一生と家康の一生が密接につながっていることを感じてもらうことができる展示にもなっています。
まずは、古代~中世の駿府城エリアの歴史を知ることができる「駿府城のルーツー戦国大名今川氏の本拠地―」のゾーンについて紹介します。
駿府城ができる前の、この場所の歴史について解説する中で、発掘調査で発見された「今川館」の痕跡についても詳しく紹介していきます。「今川館」があった場所は特定されてはいませんが、駿府城公園からは今川氏の時代の遺構や出土品が多く発見されています。
「金箔かわらけ」をはじめ今川期の出土品を展示します!今川氏の誰かが、実際にこのかわらけでお酒を飲んだりしていたかもしれませんね。幼少期、今川氏の元にいた家康も今川館を訪れる機会があったはずです。もしかしたら展示される出土品の中に、家康が使ったものもあるかもしれない?などと想像しながら見ると面白いですね。
この次のゾーンは「戦国武将家康の駿府城―豊臣政権による東の要―」です。いよいよ駿府城が歴史の舞台に登場します。
平成28年度~令和元年度に行われた天守台跡発掘調査で新たに発見された「天正期の天守台、小天守台」について最新の調査成果を反映しながら詳しく紹介していきます。
天正期駿府城が築かれた当時の時代背景や歴史の流れ、またその時々の家康と秀吉の関係を整理し、戦国武将としての家康の歩みを確認しながら、天正期駿府城の謎に迫ります!
平成30年度の発掘調査で、大量に出土し話題となった金箔瓦もたくさん展示しますのでお楽しみに。
展示の中では金箔瓦の模様や金箔が貼ってある面のことについても詳しく解説します。駿府城以外の城から出土した金箔瓦とも比較して、駿府城の金箔瓦が持つ特徴や政治的意味についても考察していきます。信長と秀吉の金箔瓦の違いや特徴についても紹介します。駿府城の瓦ははたしてどちらの特徴を備えているのか?それともどちらにも似ていないのか?皆さんが気になっている部分についても丁寧に解説します。
続いてのゾーンは「大御所家康の駿府城―日本を動かす・世界を見据えるー」です。天下普請により大改修が行われた慶長期駿府城について詳しく紹介していきます。
大御所となり絶大な力を持った家康が、自ら指揮をとり、自分の居城として思うがままに改修した慶長期駿府城は、他では見られない唯一無二の城です。江戸城よりも大きいという天守台がその特徴の一つですが、他にも様々なオンリーワンポイントを持っています。
大御所家康が手がけた慶長期駿府城のすごさをこの展示から感じていただきたいと思います。
【二ノ丸堀から発見された青銅製鯱もこちらのゾーンに引き続き展示されます】
今回紹介した3つのゾーンを見ていただくと、駿府城を通して、中世から近世にかけての日本の城の歴史が見えてくるはずです。信長、秀吉、家康の3人の天下人による城づくりがどのようなものであったかも分かるようになっています。また同時に、彼らの思惑がからむ「駿府城」という城の面白さも伝わると思います。時代やエリアの視野を広げて駿府城を見てみると、これまでとは違った姿が浮かび上がってくるはずです。リニューアル後の展示を楽しみにお待ちください!
次回のブログでは、慶長期駿府城がどのようにできたのか、ジオラマやイラストを使ってわかりやすく紹介する展示について、アップする予定です。お楽しみに!