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2020.11.11東御門・巽櫓の展示リニューアルについて紹介します!(その1)

2021年春、新しく生まれ変わる「東御門・巽櫓」の展示内容についてこれから少しずつ紹介していきます!

今回は、展示の一番初めの部分。皆さんが東御門に入場し、最初に目にする展示について紹介します。

まずはじめに、駿府城がどんなお城なのか知ってもらうため、5W1Hで駿府城をわかりやすく解説します。

パース図(1駿府城大解剖).jpg 【展示イメージ図】

「誰が、どこに、どうやっていつ建てたの?」というような素朴な疑問に展示でお答えしていきます。

What「なにを」  where「どこに」  who「だれが」  when「いつ」 

How 「どのように」   why 「なぜ」

以上の駿府城に関する6つの疑問に詳しくお答えします。

例えば、where「どこに」の答えは「最も安全で見通しの良い場所に」となります。

なぜ駿府城を建てるのにこの場所が選ばれたのか?なぜ最も安全と言えるのか?など、「where」の展示では詳しく解説していきます。

5W1Hの展示を一通り見れば、駿府城のプロフィールがよくわかるようになっています。


他にも、このエリアには駿府城の縄張模型が設置されます。

駿府城縄張模型.jpg 【駿府城縄張模型】

この模型は、寛永12(1635)年に、天守が焼失した後の駿府城の姿を忠実に再現したものです。城の「本丸」、本丸の全周を囲む「二ノ丸」、さらに二ノ丸の全周を囲む「三ノ丸」、また三重のお堀があったことが、この模型を見るとよくわかります。

現在の東御門・巽櫓にも展示されているので、ご覧になったことがあるという方も多いのではないでしょうか?

この模型は、リニューアル後の展示でもパワーアップして大いに活躍します!

これまではなかった映像展示が追加され、駿府城に入城してから本丸御殿へたどり着くまでのルートや、駿府城の守りの工夫が紹介されます。

先日、この映像展示を製作するため、模型の撮影が行われました。

ブログ用IMG_2122.jpg 【映像制作のための撮影風景】

ブログ用IMG_2119.jpg

ただの棒に見えますが、先端に360度カメラが装着されています。

実際に門の前に立った時の見え方を想像しやすいような映像を撮影しています。

新しく追加されるこの映像展示を見れば、駿府城を訪れ家康と面会したり、はたまた城に攻め入ったりと、駿府城を舞台に色々な想像をふくらますことができるはずです。

その他にも、このエリアには5W1Hに沿った体験展示を設けます。

例えば、「石垣刻印スタンプ」のコーナーです。

駿府城の石垣の石には、下の写真に見られるような〇や□などの印が刻まれた石がよく見られます。

これを刻印と言い、作業上の目印と考えらています。

ブログ用巽櫓南面(〇十〇)まる付き.jpg 【駿府城石垣の刻印】

これらの、駿府城で見られる刻印の形をスタンプにし、押しながら楽しく学ぶことができるコーナーを設ける予定です。

ここでスタンプを押し、展示を見た後、実際に刻印を探しに行ってみてくださいね。

東御門・巽櫓に入ってまず皆さんが訪れるこの場所には、駿府城に対する好奇心がムクムクと沸き起こる展示が待っています!そして、この先の展示ではさらに深く、じっくりと駿府城について知ってもらうことになるのですが、この続きについてはまた次回以降、紹介していきますので、ご期待ください!

※展示リニューアルに伴う「東御門・巽櫓」の休館についてはこちらをご確認ください

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