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2020.10.19駿府城跡天守台発掘調査現場まで歩こう②「二ノ丸橋・二ノ丸御門跡」

第二回目は、「二ノ丸橋・二ノ丸御門跡」です。
4つの入り口②.PNG【4つの入り口(二ノ丸橋)】

現在の二ノ丸橋は、昭和32年の静岡国体の際に駿府城公園の出入口として新しく作られました。
★IMG_3945.JPG ★IMG_3943(1).JPG
【現在の二ノ丸橋】

二ノ丸橋より西に約70m、三ノ丸(合同庁舎側)のところに、案内看板と二ノ丸御門跡があります。
案内看板の後ろの石垣をよく見ると、昭和32年の静岡国体の際に、小さな石でふさいだ二ノ丸御門跡を見ることができます。
IMG_4257.JPGのサムネイル画像 キャプチャ(門をふさいだ跡).PNG
【案内看板】               【現在の二ノ丸御門跡】

余談ですが、二ノ丸橋を渡る手前に、わさび漬発祥の地を記念する巨大わさびの彫刻があり、観光客に人気があるようで撮影スポットになっているようです。
IMG_3939.JPG【わさび漬の像】

それでは、橋を渡り中に入っていきましょう。渡ってすぐの左手に二ノ丸御門跡があります。
★IMG_4120.JPG キャプチャ7.PNG
【二ノ丸橋を渡って左手側】        【整備された二ノ丸御門跡】

キャプチャ(二ノ丸御門跡案内).PNG【二ノ丸御門跡案内板】
         
そのまま公園に入ってしまうと見逃してしまうような場所ですが、二ノ丸の正門であり、駿府城の歴史を語る上ではとても貴重な遺跡です。
二ノ丸御門は、高麗門(こうらいもん)と渡櫓門(わたりやぐらもん)に囲まれた枡形(ますがた)の構造で敵がまっすぐ侵入できない東御門と同じような構造になっていました。

IMG_1339.JPG【2020年4月時点の様子】

二ノ丸御門跡案内板の後ろ側には、植木が広がっていますが、よく見ると2か所にツツジが植えられています。
このツツジは、高麗門から続く道を示したものです。春先は花が咲き、境目がより分かり易くなっていますので、お越しの際は、ご覧になってみてください。

他にも、内側から見ると、石垣に刻印や矢穴痕などが見られます。
立派な石垣を近くで見ることができる穴場スポットです。
★IMG_4102.JPG ★IMG_4103.JPG【刻印】
★IMG_4099.JPGのサムネイル画像 ★IMG_4104.JPG

また、二ノ丸御門跡には、ハート型の魔除け「猪目石(いのめいし)」がありますので、ぜひ探してみてください。
IMG_3874.JPG【ハート型の猪目石】

キャプチャ(道2).PNG【発掘調査現場までのルート(二ノ丸橋)】

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