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文化財ブログ
2020.08.28金属製の遺物の洗浄と保存!
駿府城跡天守台発掘現場では沢山の遺物が出土しました。
今回はその中でも金属製の遺物の保存までの流れを紹介します。
遺物は土に覆われていることがほとんどで、まわりの土を取り除いて、きれいにしてから保存します。
【土を落とす前の金属製の遺物】
金属製の遺物の整理作業の際に最も注意しなければならないのは「湿気」です。
土壌から掘り出された金属は空気に触れることで、酸化しやすくなります。
水分は酸化を促進してしまう為、掘り起した遺物は、なるべく密閉し水分を排除しなくてはなりません。
写真の中に青い砂利のようなものがありますが、これが湿気を予防するために欠かせないアイテムです!
【取り換え間近の乾燥剤】
この青いものは通称シリカゲル、いわゆる乾燥剤です。
皆様は、お菓子や食品の箱の中に入っているのを見かけるかもしれません。
【新品のシリカゲル】
この青いビーズのような色は湿気を含んでいない状態です。
しばらく使っていると水分を含み、青から薄紫のような色になります。色が変わったら取り換え時です。
発掘調査現場では、適量のシリカゲルをビニールやお茶のパックなどに詰めて、乾燥剤として使っています。
【乾燥剤の作り方】
次に洗浄作業です。「出土品の洗浄作業を紹介します!」では水で洗う様子を紹介しましたが、金属製の遺物の場合は、少しでも水分を残さないために、揮発性の高いエタノール液で表面を少しずつ洗います。
【こんなビンに入っています】
使用の際は、少量を他のビンに取り分けて使います。大きな遺物の洗浄には、遺物全体が浸るほどの量を容器に入れて全体の土をまんべんなく落としていきます。
洗浄が終了したら、乾燥剤、脱酸素剤を入れ、完全に真空にして保存して作業完了です。