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文化財ブログ

2020.07.28出土した遺物を整理しています!

駿府城跡天守台発掘現場では、遺物の整理作業を行っています。
出土品の洗浄作業を紹介します!で紹介した洗浄作業できれいになった瓦は、
今後の調査の為に番号を付けて保存します。

IMG_3419.JPG【作業の様子】
番号の書き方は各現場によって違うかもしれませんが、
駿府城跡発掘調査現場の場合は「出土した年度」「現場の名前(遺跡名と調査地点示す略号)」
「通し番号」を記入します。

IMG_3418(数字).jpg【記入した管理番号】
↑ 『 2018(年度)SNⅠ(駿府城1)No.746 』
このように、出土した年や場所を記号化した管理番号を出土品に記す作業を「注記(ちゅうき)」といいます。

IMG_3420.JPG【注記する様子】
注記は出土時に瓦に付けられた記録用紙を参考に、一つ一つ丁寧に手書きで記入していきます。
作業に使う道具は、面相筆と白のポスターカラー、コーティング剤(ラッカー)などです。
筆と絵具で文字を書き、文字が瓦から剥がれ落ちないように上からコーティング剤を塗り重ねます。
とても小さな文字を細い筆で書いていく作業は技術と集中力を要します。

IMG_3426.JPG【注記済みの瓦】
注記は、コーティング剤を乾かして、作業完了です。
この後、破片同士の割れている場所がぴったり合うものは「接合」する場合もありますが、
その説明はまたの機会に!

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