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2020.01.10「令和元年度 駿府城跡天守台発掘調査の成果」発表!その2

1月7日に記者発表を行った駿府城跡天守台発掘調査の成果について、
本日は、【発見1】豊臣方の小天守台をご説明します!

【発見1】豊臣方の小天守台
2018年に発見された豊臣方の天守台に隣接した場所から、小天守台が発見されました。
小天守台は、豊臣方の天守台の東側に続いているもので、一辺が約20mあります。

遺構図(修正版).PNG

石垣の特徴から、この小天守台は昨年発見された豊臣方の天守台と同時期のものであり、
天守台と小天守台をつなぐ遺構もあることから、その上には連結型天守があったと推測されます。

小天守台南辺石垣.JPG 【小天守台南辺石垣】

この時期(16世紀末)の城郭で、
発掘調査によって天守と小天守の存在が同時に確認された例は、今までありません。
発見された小天守台は、今のところ確認できる小天守台の最古の事例となり、
連結型天守のはじまりとして位置付けられることから、日本城郭史を考えるうえで重要な発見となります!

小天守台隅角部石垣.JPG 【小天守台南東角部石垣】

また、小天守台の発見により、豊臣方の天守台の築城について新たな見解が浮上しました。
それは、次回のブログで紹介していきます!

☆調査成果は、令和2年1月19日(日)開催の駿府城跡天守台発掘調査報告会で取り上げます!

⇒ 詳細は、こちらをチェック!

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