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2019.08.13「有東木の盆踊」について

有東木の盆踊①.JPG

 8月14日(水)に葵区有東木で「有東木の盆踊」が行われます。

 「有東木の盆踊」は平成11年に国の重要無形民俗文化財に指定され、毎年お盆の時期(8月14日・15日)に有東木地区にある東雲寺境内で行われています。

 この盆踊りの特徴として、

(1)男踊りと女踊りに分かれていて、現在は男踊りが10演目、女踊りが13演目行われていること

(2)歌・踊り・太鼓の3つの役柄で構成されていること

(3)天守閣をかたどった灯籠を頭上に乗せた男性が踊りの輪の中に登場し、灯籠を左右に大きく回しながら踊ること

(4)太鼓・コキリコ・ササラという打楽器と、扇子を使用すること

(5)15日の最後にムラの辻まで踊りながら向かい、灯籠につけた紙の飾りを外し、燃やしてしまうこと(これを有東木地区では「送り出し」と呼ぶ)

 以上のような特徴があり、盆に先祖を迎えて、ともに踊りあかし、最後に先祖を送り出すという盆踊りの本来的な意義を今に伝える民俗芸能です。

 また、中世から近世初期に流行した歌や華やかに飾った灯籠などは室町時代に流行した風流系の踊りを伝承するものであり、

大変貴重です。

 

 8月3日(土)には盆踊りの準備のひとつである灯籠づくりが行われました。

この灯籠は名古屋城をかたどったという説があります。

有東木の盆踊②.JPG 

有東木の盆踊③.JPGのサムネイル画像

 細く切り込みを入れた色紙を、配色を考えながらバランスよく貼ります。

 切り込みを入れる理由は、灯籠を左右に振りながら踊るとき、見栄えをよくするためです。

 8月10日(土)には盆踊りの練習が行われました。

有東木の盆踊り④.JPG

有東木の盆踊り.JPG

 今年の日程は下記のとおりです。

★有東木の盆踊

日時:8月14日(水)午後6時30分ごろから(雨天のため東雲寺のお堂の中にて行う予定です)

※8月15日(木)は台風接近のため中止

会場:東雲寺(葵区有東木776)

ご興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください!

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