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令和5年12月15日 静岡市 観光交流文化局 歴史文化課長

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2018.07.26駿府城の石垣いろいろ!

駿府城跡天守台発掘現場入口を入って右側に見える大きな石をゆっくりご覧になったことはあるでしょうか?

IMG_1542.JPG【発掘現場の入り口】

IMG_1536.JPG

この石は、天守台西側の堀の中から出土した石垣のひとつで、西南の角に使われた角石(すみいし)と思われます。

IMG_1538-2.jpg【石垣 西南角】

印の部分にぴったりとはまりそう。

おそらく、この部分で使われていた石だと考えられますが、発掘された時にはすでに外れていて、堀の中から見つかりました。

江戸時代の大きな地震で崩れたものを修復した時の石と思われ、徳川家康による築城の時の石ではないようです。

IMG_1539.JPG  IMG_1541.JPG 

表になる面はキレイに加工されていて、当時の作業の様子がうかがえます。

IMG_1534.JPG IMG_1533.JPG

石垣の角の積み方は「算木積み(さんぎづみ)」と言います。

算木積みとは直方体の石の広い面と狭い面を交互に重ねて積んでいく技法で、強度が増し、見た目にもきれいな方法です。

石垣(算木).png

算木積みと呼ばれるようになった由来は、和算(日本独自の数学)で使われていた算木という計算道具がこの石に似ているからだと言われています。

IMG_1537.JPG【大きさを実感してください】

この石は見学ゾーンのオブジェのようになっていてあまりに自然に存在していますが、この大きさの石が間近で見られるのは中々珍しく、たくさんの方にその姿を見ていただきたく、展示しています。

駿府城跡天守台発掘現場のレアスポットのひとつなので、一緒に写真を撮ったり、実際に近くでじっくり観察したりと、お立ち寄りの際にはぜひ見学してみてください。

駿府城公園内には、石垣の積み方を近くで見学出来る場所が他にもあります。

IMG_1543.JPG

坤櫓の近くの広場に石垣の積み方を説明する展示物が作られています。

これは2種類の石垣の積み方を確かめることが出来る面白い展示物です。

IMG_1548.JPG   

【切込み()ぎ】                      

IMG_1546.JPG

【打込み()ぎ】

展示物に向かって左側が切込み接ぎ、右側が打込み接ぎです。

ここで使われている石は平成21年の地震で石垣が崩落した際に再利用できなかったものです。

IMG_1544.JPG【石垣と刻印の説明】

また、現在駿府城で発見されている刻印の一覧も表示されているので、こちらをカメラに納めてから色々な石垣を確認に行くのも面白いかもしれません。

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