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文化財ブログ
2018.07.12きゃっしるの展示替えをしました!
定期的に展示替えをしている「発掘情報館きゃっしる」ですが、今回の展示替えは前年度の発掘調査で出土した瓦を中心に展示しています。
今回興味深いのは、瓦の大きさや作り方がお城に使われた時期によって大きく違うということを明確に観察できる点です。
駿府城といえば金箔瓦が出ていることで注目を集めましたが、今回展示されている金箔瓦は軒丸瓦と飾瓦で、天正期に豊臣側の武将、中村一氏が駿府城に入っていた時に使用したと考えられています。
写真左手の軒丸瓦は金箔瓦で、凹んだ部分に金が残っているのが見られます。
その横の飾り瓦は亀の形、甲羅を模した部分が残っていますが、この瓦にも少し金がみられます。
どちらも屋根の棟の末端に飾られていた瓦のようです。
亀などの形は厄除け、守り神の意味があり、他にも桃などのおめでたい図柄が多く飾瓦のモチーフとして使われていました。
天正期の瓦に対して、慶長期(1590~1610年代頃)の瓦には金箔が見られず、また、瓦の大きさも大、中、小と3種類ありました。
使われる場所によって大きさの違う瓦を使用するこだわりが見られます。
大きさの違う瓦が造られるようになったのは徳川家康が駿府城に手を加えるようになった慶長12(1607)年の大改修以降と考えられます。
今回の発掘では、調査員が今まで見たことのない、珍しい瓦も出土しています。
これは、屋根の隅に使われていた「隅瓦」ではないかと推測されます。
【時期による瓦の違いが比較できます】
瓦そのものを作る技術も天正期と慶長期ではかなり違います。
展示の丸瓦は、加工途中に残された痕跡の違いから製作時期を知ることができます。
きゃっしるでは、出土した瓦の違いを実感してもらうため、手で触れられるように展示しています。
これも駿府城跡天守台発掘現場ならではの面白さです。
この出土品の展示は9月までの予定です。
是非、夏休みを使って駿府城跡天守台と興味深い出土品を見にご来場ください!