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文化財ブログ
2018.06.04発掘現場と季節の対策
梅雨空の発掘現場。
どんよりとしたお天気でも雨が降っていなければ、発掘現場は元気に動いています。
これから雨も多くなり、また、日差しも強くなるこの季節、発掘現場は自然との闘いにもなってきます。
一部、緑色のシートがあるのが分かるかと思いますが、このシートは普通のブルーシートより頑丈で、UVカットもしてあるという優れものです。
ちょっと見ると色以外、普通のブルーシートとの違いが分からないかもしれませんが、こちらはUVカットしてくれるというのが一番の魅力!
雨、風も現場にとってはやっかいな自然現象なのですが、ブルーシートそのものを劣化させてしまう日光もなかなか対処が難しいものです。
そこで、UVカットや耐久性が高いこの緑の養生シートが登場しました。
今回、この緑のシートがどのくらい耐久性があるのか一箇所のみ張り替えしてお試し中。
この場所は西日が当たり、日光での劣化が激しい場所なので、ここでよい結果が出ればどの場所で使っても安心できそうです。
緑のシートの横が、同じ時期に張り替えたいつものブルーシートです。
張り替えしたブルーシートの隣に1年前に張ったシートが見えますが、明らかに色も変わって、近くで見ると表面もガサガサしてきていました。1年でこのくらいの劣化が生じてしまうのが分かります。
痛みが激しいシートはこまめに交換しなくてはならないので、この緑のシートが有効であれば、その張り替える手間も削減されるという利点もあります。
結果がでるまでには少し時間はかかりますが、実際に使ってみないとわからないことが多いのも発掘現場の大変なところです。
また、雨の多い時期はお堀に水が溜まってしまうので、堀の底を調べたい場合などはポンプで汲み上げなくてはなりません。
5月に掘削が始まった頃に多かった水も今はだいぶ減ってきました。
【水がはけた北側のお堀】
水がはけたところにカモやカラスが飛んできてくつろいでいます。
これから雨が多くなると、またポンプはフル回転になります。
発掘調査は、こうして天気を見ながら毎日、試行錯誤で進んでいくのです。