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令和5年12月15日 静岡市 観光交流文化局 歴史文化課長

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文化財ブログ

2018.03.20井戸の実測をしています!

駿府城跡天守台発掘現場は、現在ベルトコンベアーも片づけられ、掘削をしていた頃と様相が少し違っています。

IMG_0371.JPG【西側より。少しすっきり】

来年度に向けて東側の調査範囲も広がり、いよいよ次のステップに進む為、現場の準備を着々と進めています。


そして準備と並行して今年、天守台で掘り出された井戸の実測なども行っています。

実測は遺構を測量しながら、図面に記録していく作業ですが、残っている石組などを崩さないように正確な計測をしなければならない、とても技術と気配りのいる作業です。

IMG_0360.JPG【実測の様子】

現場の実測は、直接遺構の状態を見ながら計測する測り手と、それを方眼紙に縮小した状態で書き込んでいく書き手の1グループ2人~3人で行います。

IMG_0364.JPG【測り手と書き手】

今回は井戸を上から見た「平面図」を作成していました。

IMG_0365.JPG【水糸を張った井戸】

水糸という水に強い糸を張り、測量する時の目安にします。

水糸がずれてしまうと基準点が変わってしまうので、固定はしっかりと行います。

IMG_0367.JPG【釘による固定】

IMG_0368.JPG【ピンポールでの固定】

IMG_0362.JPG

井戸のような狭くて下に奥行きのあるものは実測も大変です。

IMG_0361.JPG

通称「下げ振り」と呼ばれる紡錘形の分銅を使い、石組の配置などを測ります。

平面図のほか立面図(横から見た図)を作成することで、発掘された井戸の様子をわかり易く記録することが出来るのです。

そして、図面にした後は清書をして報告書に記録され、後々まで残されます。

駿府城跡Ⅹ(調査概要報告書)より - コピー.tif

(参考)井戸の図(上:平面図、下:立面図)

    「駿府城跡Ⅹ(調査報告書)」より

 ※この図は、今回駿府城跡天守台で発掘された井戸の図ではありません。

IMG_0373.JPG【土砂の上で稼働する重機】

駿府城跡天守台発掘現場は、5月にまた本格的な掘削作業が始まる予定です。

発掘作業はまだ少し先ですが、発掘現場や、きゃっしるの見学は自由に出来ます。

暖かくなり外で過ごすのも気持ちのいい季節になりました。

現場が始まるまでの少し静かでいつもと違った発掘現場に足を運んでみてください。

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