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文化財ブログ
2017.12.13現場での発見・・・もしかして??
風の強い一日、この日も駿府城跡天守台発掘現場では砂埃が舞う中みなさん懸命にお仕事をしていました。
何気なく撮った現場の様子ですが、今日も新たな発見がこの中に見えているのです。
ヒントは写真左!
↓栗石の間から大きめの石が出ているのですが、これを上から撮るとこんな感じです。
この円状に置かれている石組は、幅が85センチで、栗石層の土を除く作業をしているときに作業員さんが見つけました。11月28日の出来事です。
見つけた時のことを考えると、なんだかワクワクして掘り進んでしまいそうですが、みなさんそこは冷静に現状を観察。
調査員は大きさや形状から、これは"井戸"の可能性があると判断。
天守台の発掘現場では初めての井戸の出現に現場はざわついたのではないでしょうか!?
これから、この遺構は井戸であるのか、もっと詳しく調査をしていくことになります。
<調査の流れ>
半裁(はんさい:上から見て半分だけ掘る)
↓
完堀(かんくつ:完全な形で掘り出す)
↓
記録(図面や写真で出土状況を残す)
↓
完了(石組が崩れないように土のうなどで補強する)
お城には必ず井戸があることはわかっていましたが、今回過去の文献に記されているものと違う場所から発見されました。
駿府城の井戸には、いろいろな逸話があり、日照りでも涸れない"枯れずの井戸"や、黄金が沈められた"黄金の井戸"の伝説もあるそうで、本来の調査以外の発見も期待してしまうのは私だけではないと思います。
井戸であれば、5メートルほど掘れば、水は出てくるであろう...とのこと。
この井戸と思われる遺構は、駿府城発掘現場の奥、天守台北辺の見学ゾーンから眺めることができます。
平日、休日ともに自由に見学することができます。