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文化財ブログ

2017.02.27古の松原を稽え、未来の松原をつくる!後編

2月23日「富士山の日」「静岡市世界遺産三保松原保全活用条例施行記念日」を前に、三保松原にて記念イベントを実施しました。

午前中は富士山のもと植樹・清掃活動を行い、午後は「龍の松」の円板に乗ってタイムトラベルです。「年輪から三保松原の歴史を知る」龍の松の年輪を解析した東京農業大学の桃井尊央助教に、お話を伺いました。

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龍の松は樹齢257プラスアルファ年と発表されました!徳川家重(10代)の時代ですね。年輪の解析により、過去の環境について様々なことがわかってきましたが、解析の精度を上げるにはサンプル数を増やすことが重要です。今後伐採するマツについても解析をしてゆきますが、静岡市のみなさまのご家庭でも、静岡市の木材を用いた柱や家具など、解析してよいものがありましたらお知らせください。

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身近なようで実は知らない木材や年輪のお話を聞き、日ごろから抱いていた様々な疑問を桃井先生に尋ねて、三保の歴史話に花が咲きました。

また、龍の松の伐採や、神の道の他の松の健康診断に活躍したツリークライマーの渡邉真威さん、片平有信さんにもお越しいただき、様々な装備を見せていただきました。

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龍の松の円板作成に使った特大チェーンソーにびっくり!普通のチェーンソーがとても小さく見えます。

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日頃から松枯れを気にかけて下さっている地元のみなさんは、マツノマダラカミキリやマツノザイセンチュウについて、熱心に勉強会です。

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大学や研究機関の先生方による三保松原の保全研修は、今まで地元の保全団体の皆様向けに実施してきましたが、今後は今回のような一般の皆様にもご参加いただける講座も定期的に開催する予定です。

また、三保松原の保全や歴史文化について、市職員による出前講座も実施しております。文化財課(054-221-1019)まで、ご依頼お待ちしております!

松原勉強会には以下の団体のみなさま並びに一般のみなさまにご参加いただきました。この場で改めて御礼申し上げます。

○静岡市立清水桜が丘高等学校 囲碁将棋部・科学部

○三保地区連合自治会、名勝保存会、ボランティアガイド

○年金受給者協会

○道路サポーター三保つるの会

○静岡市世界遺産三保松原巡視員

○NPO法人三保の松原・羽衣村

○合同会社松葉プロジェクト

(敬称略)


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