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文化財ブログ

2016.11.14修復現場から「新たな発見」のお知らせ

修復のために紙の接合部分を剥がしたところ、新たな発見がありました。

欠損した箇所の補修の紙として、もともと屏風の一部であったと思われる絵が使われていたのです。

その「隠れていた絵」がこちら!

隠れていた絵(坂本)リサイズ.JPG

寺のような建物や木立に加え、小さく「坂本」と書かれています。

坂本とは琵琶湖の湖畔で比叡山の麓にある地名です。

隠されていた絵が見つかった場所.jpg

矢印でさしたところから見つかりました。

修復前から紙の色が周囲と違うことから、過去の修復でこの形になったと推察していましたが、

屏風の元々の絵の一部を補修紙として利用していたとは思わず、墨仁堂の方々も事業担当者も大変驚きました。

今後この「隠れていた絵」が制作された当初どのあたりに描かれていたものなのか検討を重ねていきます。


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