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2016.03.15企画展「廿日会祭と稚児舞」ここが見どころ その1 ―江戸時代の駿府町衆は、ここまでやっていた!―

これぞ、大根足!?
―江戸時代の駿府町衆はここまでやっていた!―
「廿日会御祭礼 甲子福祭踟物」(個人蔵)より  

IMGP2893.JPG    

今回の企画展の目玉のひとつ
江戸時代の駿府踟(ねり)の準備から行列の構成などを
事細かに記録した「廿日会御祭礼 甲子福祭踟物」です。

弘化5年(1848)年に廿日会祭の当番町を務めた
人宿町三丁目に住む「左官棟梁 宮島宗蔵」という人物がまとめたものです。

IMGP2888.JPG

挿絵を担当した絵師の一人は、
静岡浅間神社の社殿彫刻の下絵を手掛けた中川梅縁
実に鮮やかな色調で、
見事に華やかな行列の様子を描いています。

人宿町三丁目の出し物のテーマは「甲子福祭 宝づくし」
大黒さん、鼠(ねずみ)、なかには大根にふんした人もいて、
江戸時代の人々が、
この祭りを町ぐるみで楽しんでいた様子がうかがえます。

IMGP2899.JPG

        

       

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IMGP2901.JPG

この行列、今見ても楽しめそう!
今回の企画展が、初公開となる資料です!

※現在、静岡市文化財資料館で、
企画展
廿日会祭と稚児舞
―時代を越えて受け継がれてきた"浅間さんのお祭り"―
を開催中です。

戦国時代から続く駿府の伝統的なお祭り
「廿日会祭」と「稚児舞」に関する
貴重な歴史資料や懐かしい写真などを展示し、
その歴史や魅力をわかりやすく解説しています。

ここでは、
企画展で展示している注目すべき展示品について
紹介していきたいと思います。


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