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2015.06.30世界遺産登録2周年!三保松原感謝祭 その2

20日から21日にかけて、ガイダンスブースのみほナビでは、『「我が家の宝」調査隊プチ展示 三保松原コレクション』を開催しました。

展示風景1.JPG

展示風景3.JPG

テーマは、あれもこれも三保松原!
富士山と三保松原の構図は、実はわたしたちの生活の隅々にまで溶け込んでいるのをご存知ですか?

今回は、静岡市が実施する調査事業「我が家の宝」調査隊での成果から、富士山と三保松原に魅了され、富士山と三保松原を題材とした様々な美術工芸品、そして生活用品を収集されている資料所蔵者の「三保松原コレクション」を紹介しました。

展示資料の中で、みなさんの注目を最も浴びたものは、かき氷器!

展示風景4.JPG
昭和の半ばから使われ始めたものです。

展示風景5.JPG
上部には富士山と三保松原、

展示風景6.JPG
下部には天女が施されています。
宝船や日の出も描かれていて、なんともめでたい図柄です。
「これ、昔○○ってお店で使っていたのを覚えている!」「懐かし~」といった声をうかがいました。
なんとこのかき氷器、まだ使用できるのです。


展示風景7.JPG 展示風景8.jpg
この柄鏡は、江戸時代後期に作られたものです。
室町時代の水墨画家雪舟によって描かれた「富士三保清見寺図」の流れをくむ構図が用いられています。


他にも、
展示風景9.JPG小皿


展示風景10.JPG染付富士山文皿


展示風景11.JPG長崎螺鈿箱


展示風景12.JPG七宝硯箱

展示風景13.JPG七宝小箱

など、様々な資料を紹介しました。

少し変化球な資料も紹介します。
展示風景14.JPG大日本物産図会 宇治茶製之図
日本各地の名産品と、それに携わる人々を描いた錦絵(多色刷りの浮世絵)です。
この絵に描かれている名産品は、山城国(現在の京都府)の宇治茶です。

では、どこが三保松原と関係があるのでしょうか......?

答えはここ!

展示風景15.JPG
「大日本山城宇治」と書かれた茶箱のラベルに描かれているのは、富士山と三保松原です。
「日本」をイメージする構図として、富士山と三保松原が使用されていたといえます。


みなさんも、身の回りに描かれている富士山と三保松原を探してみてください。

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