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2015.06.08時をつなぐ蜜柑(みかん)の木 -駿府城公園の中にある家康公お手植え蜜柑をご存じですか-

雨上がりの駿府城公園を歩いていると、木々の深い緑色に混じって、所々に白い花を目にすることができます。

その中の一つが家康公お手植え蜜柑(みかん)に咲いた花です。

決して大きな花ではありませんが、なんだか秘めた力強さを感じます。

蜜柑の花.jpg

大御所家康公は駿府城本丸の御殿脇に自らこの蜜柑の木を植えたと伝えられており、

静岡地方の蜜柑の期限を知る上で貴重なため、静岡県指定天然記念物に指定されています。

この木が毎年12月に鮮やかなオレンジ色の蜜柑の実をつける様子を見たことがある人も多いと思います。

木の一年の成長が初夏の白から晩秋のオレンジへと色の移り替わりと共に積み重なっていきます。

そう考えると、蜜柑の木にとって、この白い小さな花が咲く時間も大切な歴史の一部のような気がします。

普段は通り過ぎてしまうような公園の一角にも思わぬ歴史が隠れているかもしれません。皆さんもぜひ、駿府城公園の歴史散歩を楽しんでみてください。

家康公お手植え蜜柑は駿府城公園内のほぼ中央、家康公像の近くにあります。


駿府城公園地図.png

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