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令和5年12月15日 静岡市 観光交流文化局 歴史文化課長

歴史文化のまち静岡さきがけミュージアム

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2015.05.01黄金(こがね)色に輝く、こけら葺きの屋根ー臨済寺本堂の保存修理事業が完了しました!ー

静岡市街地の北はずれにある臨済寺(葵区大岩町)です。

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今川義元が、兄である氏輝(うじてる)を弔うために、

創建した寺院で※、

本堂は、国の重要文化財に指定されています。

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この本堂、

戦国時代の兵火で焼失したものを、

徳川家康が再建したと伝えられています。

       

このほど、

20年ぶりに保存修理が行われ、

傷みのひどかったこけら葺きの屋根も

葺き替え作業が終わりました。

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こけら葺きとは、

木材の薄い板を何枚も重ね合わせる屋根葺き手法のひとつ。

      

臨済寺本堂の屋根は、

もともとこけら葺きだったのですが、

実は、明治19年(1886)の修理の際、

瓦葺きに改められていました。

        

平成5年に行われた前回の修理工事で、

江戸時代の姿に戻すこととなり、

こけら葺きに復元されたのです。

          

こけら葺きの屋根は、

だいたい20年から25年に一度、葺き替えられます。

         

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それにしても、この広い屋根に

いったいどれくらいの量のこけらが使われているのでしょう。

        

本堂に使われているこけらは、杉材。

(玄関屋根だけは、檜皮葺です。)

          

       

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天気の良い日には、まぶしいほど、黄金色に輝いています。

         

         

臨済寺は、修行寺ですので、

普段は境内に入ることができません。

        

しかし、修理を終えたばかりの境内を

特別に拝観できる機会が、間近に迫っています。

       

5月19日の毎歳忌(まいさいき)。

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毎年、今川義元の命日に行われている法要です。

          

この日、義元の供養に訪れた方々には、

境内の拝観が許されます。

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臨済寺本堂だけでなく、

国の名勝に指定されている庭園、

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大休和尚画像(県指定文化財)や

鉄山釜(県指定文化財)などの寺宝、

そして、今川義元像、氏輝像、雪斎像も公開されます。

         

ぜひ皆さんも、

今川文化の面影を今に伝える静岡市自慢の名刹、

臨済寺に足を踏み入れてみてください!

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<毎歳忌について>

毎歳忌(まいさいき)の法要は、5月19日(火)午前10時から。

法要終了後、境内を拝観することができます。

駐車場は限られていますので、

公共交通機関を利用し、お出かけください。

(JR静岡駅からバス安東循環線・臨済寺前下車)

         
※もともとこの場所には、

今川義元の祖母、北川殿の屋敷があり、

その跡地に善徳院という寺が建立されていました。

善徳院は、家督を継ぐ以前の義元が、

駿府の拠点としていた寺院です。

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