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文化財ブログ

2015.01.22家庭で続ける昔懐かしい民俗行事②~山里の小正月 つづき~

静岡の山間地では、小正月に

ヌルデの木を使って様々な飾り物を作ります。

       

写真はダイノコという作り物です。

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正月の門松のように、

2本を一対にして門口の両脇に立て掛けます。

      

静岡県東部では、カドニュードウ(門入道)という

目鼻口を描いた人形のようなものを飾るところもありますが、

安倍川や大井川上流部のダイノコは、

三方を薄く削りかけたシンプルなものです。

      

この形にどんな意味があるのかは、わかりません・・・。

     

門松と同じように、

正月の神様の依り代(神が宿るところ)、

あるいは正反対に邪気を祓うためのものかもしれません。

     

小河内のダイノコは三方を三重に削っています。

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通常は、このように上部の角を削り落としますが、

忌みのある年は削らないそうです。

     

小河内の対岸にある田代地区では、

必ず杵(きね)の上で、削るものとされています。

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目を入れる地域もあります。

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安倍川上流の有東木(うとうぎ)では、削りながら

「ウン、トク、セー」と唱えます。

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ヌルデの木は柔らかく、

加工しやすいという特徴があります。

     

ダイノコの他にも、

ケズリバナ(削り花)

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アーボ、ヘーボと言われるアワやヒエの穂を模したもの

そして臼や杵をヌルデの木で作ります。

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いずれも豊かな稔(みの)りを願って飾られる

小正月の作り物です。

      

有東木では、小正月の朝、

小さなダイノコで、柿の木を叩きながら、

「ダイノコ、ショーノコ、成るか成らぬか

 成らにゃー 首を切ってチャーレ、チャーレ」

と唱える風習もありました。

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                             (平成11年撮影)

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