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文化財ブログ

2014.11.0760年前のヒエを食べてみた。

井川へ食文化の調査に行くと、必ずと言っていいほど、
それぞれのお宅に残されている稗倉(ひえぐら)の話をうかがいます。

DSC02171.JPG ヒエの貯蔵

ヒエは穂のままで貯蔵しておくと、何年でも食べられるといい、
今も多くの家に50年前、100年前のヒエが保存されています。

「飢饉に備えて、このヒエだけは捨てずに取っておけ」
と、言い伝えられてきたからです。

     

しかし、そんなに昔のヒエが本当に食べられるのでしょうか?
というわけで、食べてみることになりました。

IMG_0424.JPG

60年前に収穫し、倉に保管されていたヒエ。
井川少年自然の家の脱穀体験で使用したものを、
焼畑倶楽部「結(ゆい)の仲間」の皆さんが、
ヒエ飯にしました。

IMGP2593.JPG

ちゃんと食べられるし、味もまずく・・・ない!!
普通に美味しく食べられるヒエ飯です。

      

井川では、飢饉にも強い穀物として、
焼畑で、山を焼いた後、最初に種をまくのがヒエでした。
それだけ大切にされてきた穀物だったのです。

      

ところで、
ただいま、南アルプス井川観光会館では、
期間限定でオクシズレストランを開店しています。

フードデザイナー、吉村健哉シェフがプロデュースした、
在来作物をはじめとした井川の食材たっぷりの料理を楽しめます。

今後の開店予定は、
11月8日(土)、9日(日)、15日(土)、16日(日)
いずれも11時から15時まで!
ぜひお出かけください。

IMGP2792.JPG IMGP2794.JPG

お問い合わせ先
南アルプス井川観光会館:クレヨンカフェ
電話054-260-2377

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