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2014.10.20個人のお宅にもあった家康像!

IMGP9535.JPG

威厳があって、立派な像だと思いませんか?
高さが10センチほどの小さな像ですが、
正真正銘、徳川家康像です。
市内駿河区大谷のあるお宅に残されていました。

大谷地区は、江戸時代には久能山領、
すなわち、幕府から久能山東照宮に与えられた領地でした。

久能山領の人々は、
東照宮の仕事にかり出されたり、
お祭りに必要なお供え物を献上したりと、
独自の負担が課せられていました。

実は、この家康像、
今から100年前の東照宮御鎮座300年祭で、
久能山東照宮から贈られた記念品です。

IMGP9538.JPG

所有しているお宅は、明治以降も、
祭りに必要な栗を献上したり、

祭りの日には、東照宮に登って奉仕するなど、
東照宮と深く関わってきました。

IMGP9546.JPG 栗の献上に使う木箱

300年祭で、この像を贈られてからは、
毎年2月、4月、10月17日の東照宮の祭日に
東照宮の掛け軸とともに
必ずこの像を床の間に飾っていたそうです。

IMGP9551.JPG

とくに2月17日のお祭りの日は、小学校も休みになり、
地域をあげて、盛大にお祝いをしたといいます。

IMGP9537.JPG

御鎮座300年祭を記念してゆかりのある人々に贈られた徳川家康像。
「うちにも同じものがあるよ!」
という方がいらっしゃいましたら、
ぜひ教えてください!

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