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文化財ブログ

2017.11.28駿府城跡天守台発掘調査事務所にて その1

 紅葉もそろそろ終わりに近づき本格的な冬がやってきますが、発掘現場は休むことはありません。

IMG_0426.JPG【紅葉の間から現場を眺める】

 そんな現場で働く人たちが事務仕事をする場所は「駿府城跡天守台発掘調査事務所」といいます。

 「発掘現場でお仕事」というと直接掘る作業を思い浮かべる方が多いかと思いますが、他にも発掘された出土品を洗浄したり、注記をしたりといった作業を行う「整理作業員」さん、その出土品の様子を後世に残すため、実測、測量など、図面に記録する役割の「図化作業員」さんなどがいます。

(仕事の内容についてはこちらをチェック↓)

これで調査がまるわかり!?発掘コラム②、

http://www.shizuoka-bunkazai.jp/blog/201704/post-145.html

これで調査がまるわかり!?発掘コラム③

http://www.shizuoka-bunkazai.jp/blog/201711/post-172.html



IMG_0432.JPG【事務所ときゃっしるはおとなり同士】

 皆さんが気軽に立ち寄れる歴史ファン憩いの場。「発掘情報館 きゃっしる」では、お客様を迎えるために細やかな飾り付けをしていますが、それも事務所の女性たちが仕事の合間にやっています。



IMG_0431.JPG【ツワブキとリンドウがお出迎え】

 入口を入ってすぐのウエルカムスペース。

 アンケート用紙を置いてある箱の横には、葵の御門をあしらった花瓶に季節の花を、まわりには小さな置物、手作りの小物などを歳時に合わせて飾っています。ちょっとした気配りにほっこりした気持ちになります。

お花は時々、事務所の裏に咲くものを置くこともあるそうです。

 ひっそりと咲く花をウエルカムフラワーするために探しにいくなんて、それも小さな発掘みたいだなぁと楽しい気持ちで花瓶を眺めてしまいました。

2017.11.27駿府城タイムトラベルツアー H29年12月~H30年3月実施分について

12月以降の「駿府城タイムトラベルツアー」についてお知らせします。天守台発掘現場の見学に併せてぜひご参加ください!

【実施日時】

平成29年 12月9日(土)、10(日)、23日(土)、24日(日)

平成30年 1月13日(土)、14(日)、27日(土)、28日(日)

     2月10日(土)、11(日)、24日(土)、25日(日)

     3月10日(土)、11(日)、24日(土)、25日(日)

     各日 (1)10:30~ (2)13:00~ (1日2回・各回60分程度)

【集合場所】 駿府城公園内 駿府城跡天守台発掘調査現場 「発掘情報館 きゃっしる」

【申込方法】 郵送FAXWEBのいずれかの方法で駿府ウエイブにお申込ください。

静岡案内人 駿府ウエイブ 〒420-0034 葵区常磐町1-8-6 常磐町アイワビル5階

             FAX 054-204-6656

             HP http://www1.mm22.jp/sumpu/

             問合せ 電話 054-204-6655 

詳細はこちら 駿府城タイムトラベルツアーチラシ(H29.12~H30.3).pdf

2017.11.17駿府城発掘現場は発見がいっぱい!

平成28年から始まった本格的な駿府城跡天守台の発掘調査は、日々新しい姿に変わっています。

そんな中、目を引く面白い発見もたくさんあります。


今回ご紹介のこの写真、石垣を補強するための裏込め(栗石)の仕切りの中に気になる石がみえるのがわかりますか?

IMG_0405.JPG【なんとなく気になる石が?!】

わかりますか?

もう少し近づいてみましょう。



IMG_0404.JPG【あきらかに他の石と違う形が?】

ズームイン!

IMG_0402.JPG【石造物の一部】

よく見るとこれは石造物の一部なのです。形から石塔など、本来は拝まれる対象となっていた物だったのではと思うのですが、そんな大切なものがどうしてこんなところに?!


築城当時、城造りは何よりも優先されていた作業でした。

この石はその頃に各所から集められた石の中に入れられた物のようです。再利用なのか、足りない素材を補う為に使われていた物を持ってきたのか...もしかしたら縁起を考え意図的に置かれた物かもしれません。

今となってはその実情はわかりませんが、これだけの大きな城を造る為に当時の人たちは石集めに苦労していたのではないでしょうか。

発掘することはそんな発見の積み重ねです。石一つからでも、駿府城を築城した頃の人々の様子をうかがえます。


駿府城の現場では、この他にも梵字がある石造物の一部など、いくつかの石が発掘されています。

IMG_0408.JPG【梵字が入った石造物】



IMG_0410.JPG【石塔の一部か?】

2017.11.07これで発掘調査がまるわかり!?発掘コラム③

駿府城跡天守台発掘調査では、常に現場を公開していますが、どのような作業を何のために行っているのか知りたいという声が届いています。そこで、考古学の知識や作業方法などを紹介する「発掘コラム」を不定期連載中です。

発掘は、掘ったら終わりというわけではありません。掘り出した遺構や遺物を実測図や写真等に記録し、何がどこから出て、いつの時代のものでどういったことが分かったのか、『報告書』としてまとめ刊行します。天守台発掘調査でも調査終了後、平成33年度の報告書刊行に向けて、調査と同時並行で図の作成を行っています。
今回は、石垣の立面図を描く作業を例に「実測と図化作業」をご紹介します。 

作業工程① 現場での実測作業

発掘現場では掘る作業のほか、出土した遺構(天守台では主に石垣)の状況を方眼紙に1/20の縮尺(縮尺は用途によって異なります)で図に記録する作業も行っています。遺構の形や大きさ、深さ等も図にしていきます。

【遺構実測の一例】A~Cの3人のチームで行います。
A:実測している地点の座標(方位や座標)を測量機械で読み取り、図の担当(C)に伝える人、

B:機械で読み取るための目盛りを持つ人

C:図を描く人

測量.png

【実測した石垣の図の例】
実測図.jpg

現場で方眼紙に描かれた実測図は、その後室内で清書します。

作業工程② 図化作業

実測は石垣をいくつかに分けて記録しているため、図同士をつなげたり縮尺を変えたりして報告書に載せる下図をつくります。その下図の上に、透明な製図用のフイルム(マイラー)を置いて、製図用のペンで正確に写し取ります。この作業をトレースと言い、下から明かりを照らす事ができる作業台(トレース台)で行います。(まるで漫画家ですね)

石垣の割れや積み方の状況を見やすくするために、線の太さを変えたりしながら、それぞれの線をムラなくトレースすることは、かなり繊細な作業です。

【トレース作業】
トレース作業.jpg

【トレースした石垣の図面】
トレースした石垣.jpg

【報告書に掲載する図の一例】

遺構図.png

今回は、基本的な遺構の実測方法をご紹介しましたが、写真から図を作成する方法や、レーザーによる3次元的な測量方法もあります。天守台発掘調査現場では、遺構の状況に応じてそれらを使い分けながら図化作業を進めています。
また、出土品の図化作業も今後行っていきますので、作業が進み次第またご紹介します。



2017.11.06 【追記有】お城ファン必見!日々変化する天守台を専門家とともに見学しよう! 駿府城歴史講座「城郭専門家が見る駿府城」

全国的に著名な城郭専門家をお招きし、駿府城の特徴をひも解く歴史講座を開催します。講演会終了後、通常入れない発掘調査区域内での講師による現場解説も行います。

皆さんもぜひご参加ください!

申込方法等は11月初旬にHP等でお知らせします。 第1回の申込が11月8日(水)から始まります! (第2回は12月12日(火)から )

駿府城歴史講座「城郭専門家が見る駿府城」(全2回)

「城郭専門家が見る駿府城」チラシ.pdf

【日時】第1回 平成29年12月16日(土)、第2回 平成30年1月21日(日)

    ①専門家による講演  13:30~14:30(受付12:15~)

    ②現場見学会     15:00~15:20

【場所】①駿府城公園 紅葉山庭園茶室「雲海」

    ②駿府城跡天守台発掘調査現場

【講師】第1回 中井均(なかい ひとし)氏 滋賀県立大学教授(織豊期城郭研究会代表)

    第2回 加藤理文(かとう まさふみ)氏 日本城郭協会理事

【講演会の主なテーマ】第1回 天守台の石垣構造

           第2回 天守の役割とその構造

【定員】各回80人(多数抽選)

【料金】各回1,000円 

    ※講座資料、抹茶、菓子付き。発掘現場オリジナルグッズもプレゼント!

     ※抹茶、菓子は以下の時間帯のどちらかでお楽しみいただけます。

      <講座の前> 庭園内立礼席(りゅうれいせき)12:15~13:15

      <講座の後> 茶室 15:20~ ※受付で配るチケットを係にご提示ください。

【申込】駿府城公園HPhttp://sumpu-castlepark.com/info/archives/416または往復はがき(〒420-0855 静岡市葵区駿府城公園11 駿府城公園坤櫓管理事務所「駿府城歴史講座」係で申込受付

【問合せ先】

(講座申込について)駿府城公園坤櫓管理事務所 TEL 054-266-7205

(講座の内容について)静岡市 観光交流文化局 歴史文化課 TEL 054-221-1085


★1年間の調査成果が聴ける現場見学会もH30年2月24日(土)に開催予定!

 こちらもお楽しみに!※詳細はHP、広報しずおか等でお知らせします。

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