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文化財ブログ

2020.12.02「令和2年度静岡市文化財特別公開」を開催中です。~11月開催分ご紹介~

「静岡市文化財特別公開」とは・・

文化財特別公開とは、文化庁が定めた「文化財保護強調週間」(11月1日~11月7日)に合わせて、ふだん見ることができない静岡市内の文化財について、特別に期間限定での公開を行うものです。

公開場所によって、特別解説つきの見学会(要申込)も開催します。

市内の文化財に、より理解を深めていただく絶好の機会です。ぜひ足をお運びください!

4年目の開催となる令和2年度は10月15日(木)~12月5日(土)の期間で、静岡市内10か所の文化財を特別に公開します。

<お願い>

※新型コロナウイルスの感染対策にご協力ください。

※貴重な文化財が多く公開されます。ご案内くださる所有者様の指示に従い、

文化財を傷つけないよう安全にご拝観・ご見学ください。

※公共交通機関をご利用ください。

※公開予定について、所有者様のご都合により変更になる場合がございます。

変更の情報は当ブログに掲載しますのでご確認の上、お越しください。

今回は11月から公開される特別公開についてご紹介します。(開催日順)

建穂寺観音堂(たきょうじかんのんどう)

(建穂町内会)木造不動明王立像(チラシ掲載).jpgのサムネイル画像

みどころ:県指定の木造不動明王立像ほか、観音堂内の仏像を特別公開します。

公開期間:11月3日(祝)9:00~12:00

拝 観 料:無料

問 合 せ:静岡市文化財課 ☎054-221-1066

住 所:葵区建穂2-12-6

アクセス:JR静岡駅北口バス3番のりば藁科線谷津ターミナル行

     「服織小学校入口」下車徒歩8分

柴屋寺(さいおくじ)

柴屋寺 宗長法師木造.jpg

みどころ:国指定名勝・史跡の庭園、宗長法師木像等を公開します。

公開期間:11月3日(祝)~11月8日(日)9:00~16:00

拝 観 料:大人300円、18歳未満200円

問 合 せ:柴屋寺 ☎054-259-3686

住 所:駿河区丸子3316

アクセス:JR静岡駅北口バス7番のりば中部国道線岡部営業所・藤枝駅行

「吐月峰駿府匠宿入口」下車 徒歩10分

新光明寺 別院(しんこうみょうじべついん)

(新光明寺)木造阿弥陀如来立像.jpg

みどころ:令和元年度に保存修理が完了した国指定重要文化財の木造阿弥陀如来立像を

特別公開します。

公開期間:11月7日(土)、11月8日(日)10:00~16:00

拝 観 料:大人300円 ※公開期間中のみ

問 合 せ:新光明寺 別院 ☎054-253-6231

住 所:葵区新伝馬町11-3 迦葉館7階

アクセス:JR静岡駅北口より徒歩5分

清水寺(きよみずでら)

二十八部衆(清水寺).jpg

みどころ:県指定の清水寺観音堂内、二十八部衆等を特別公開します。

公開期間:11月8日(土)9:00~12:00、13:00~17:00 ※12:00~13:00は見学不可

拝 観 料:無料

問 合 せ:清水寺 ☎054-246-9333

住 所:葵区音羽町27-8

アクセス:静岡鉄道音羽町駅より徒歩3分

地持院(じじいん)

④地持院地蔵.jpg

みどころ:通常非公開の市指定文化財である木造地蔵菩薩坐像を特別公開します。

公開期間:11月21日(土)13:00~15:00

拝 観 料:無料

問 合 せ:地持院 ☎054-375-2768

住 所:清水区由比町屋原183-3

アクセス:JR由比駅より徒歩15分

静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)

浅間神社_社殿.JPG

みどころ:北回廊保存修理現場と楼門の解説付見学、文化財資料館企画展の見学がセットになった見学会を開催します(要申込)

キャンセルが発生したため、2人 参加受付中です(12月2日時点)。

開 催 日:12月4日(金)①13:30~ ②15:00~ 中学生以上 2人 (申込順)

     12月5日(土)①13:30~ ②15:00~(中学生以上 各回10人)

申込み:静岡市文化財資料館 ☎ 054-245-3500

定員に達したためお申込み受付を終了いたしました。ありがとうございました。

参 加 費:一般 200円、中学生 50円 ※文化財資料館見学料込

住 所:葵区宮ヶ崎町102-1

アクセス:JR静岡駅北口バス9番のりば安倍線または美和大谷線

     「赤鳥居・浅間神社入口」下車

    

★お問い合せは文化財課(054-221-1066)へ

2020.11.24駿府城跡天守台発掘調査現場まで歩こう④「北御門・馬場先御門」

第四回目は、「北御門・馬場先御門(ばばさきごもん)」です。

4つの入り口(北御門橋).PNG【4つの入り口(北御門橋)】

静岡市民文化会館の駐車場の向かい側に北御門橋があります。駿府城公園に訪れる際は、ここから入園する方が多いと思いますが、この橋の周辺をじっくりご覧になったことはあるでしょうか?

IMG_4226.JPG【静岡市民文化会館側から】

北御門橋を渡った先に石垣が見えますが、それが北御門跡の石垣です。

キャプチャ(馬場).PNG【模型でみる北御門】

北御門は、二ノ丸北側の門で、門の先には石垣による枡形(ますがた)状の空間がありました。二ノ丸へ入ってすぐの右手側には、馬場先御門(ばばさきごもん)があり、その先に馬場がありました。  
※「馬場」...武士が乗馬訓練を行うための場所

★IMG_4220.JPG ★IMG_4221(mi).JPG
【北御門跡に残る石垣】
★IMG_4222.JPG ★IMG_4224.JPG
【加工痕の残る部分】

現在は石垣の一部が残っています。
石垣には加工痕(例:矢穴)も多く残り、大きな石も間近で見られるので石垣を堪能したい方には最適です。

キャプチャ13.PNG
【駿府城跡天守台発掘調査現場入口(東側入口)】

発掘調査現場への案内板に沿って進んでいくと、晩年の家康公像が見えてきます。
その近くに発掘調査現場への入口(東側)がありますので、ぜひお立ち寄りください。

キャプチャ22.PNG【発掘調査現場までのルート(北御門橋)】

◎今回の内容も含め、駿府城について紹介しているガイドブック『見て 歩いて なるほど!「駿府城」まるわかり』500円(税込)は、駿府城跡天守台発掘調査現場事務所にて(土日祝日はきゃっしるで)販売中です。

2020.11.19駿府城大改修に関する新資料が発見されました!

江戸時代の初め、徳川家康は将軍職を息子の秀忠に譲り、大御所となって駿府へ戻ってきました。

その時に、駿府城を自らの居城とするため城の範囲を拡張し大改修を行いました。

この改修工事は「天下普請(てんかぶしん)」と呼ばれ、幕府の命令を受けた全国の大名たちによって行われたため、当時の駿府にはたくさんの人が集まりました。

今回、熊本大学永青文庫(えいせいぶんこ)研究センターにより発見された新資料は、工事に参加した大名家のひとつ、小倉藩細川家が交付した掟書(おきてがき)です。

掟書の画像をご覧になりたい方はこちらをクリック(熊本大学図書館HP)

この掟書は細川家当主の忠興(ただおき)が工事の現場責任者4名に対して交付したもので、駿府の普請場や駿府までの道中で守らなければならない規律を13か条にわたって書き上げたものです。


例えば、どんな掟があるかというと...

・お酒は小盃3杯までにせよ

・町へ出るときは用事の内容を奉行に申告して許可書を取ること

・よその家中と、また幕府衆と会合を開くのは厳禁

・相撲を取ること、また見物も普請中は厳禁、違反者は成敗する

・よその家中の湯風呂に入ってはならない


などなど、かなり細かく取り決められています。

小盃3杯では物足りない!というお酒好きの人々の悲鳴が聞こえてきそうです。

相撲についても見物しただけで成敗されてしまうなんて、とても厳しい掟ですね。

なぜここまで細かく、厳しい掟があるかというと、とにかく他の大名家の普請衆と争いが起こらないようにするためです。

よその家中のお風呂に入ってはいけないというのも、一見なぜ駄目なのかと疑問に思いますが、風呂に入る際、刀や衣服を脱ぐので、それらが無くなったり、盗まれたりという事態が発生すればそれが争いの元になってしまいます。

このような紛争の元となる小さな火種を絶やすため、この掟が作られました。

掟書の詳細な解説はこちらをクリック(熊本大学HP)


天下普請による城づくりでは全国の大名家からたくさんの労働者が集まりました。

その様子を描いたとされる「築城図屏風」という屏風が名古屋市博物館にあります。

「築城図屏風」画像、詳細はこちらをクリック(名古屋市博物館HP)

この屏風を見ると、たくさんの人でにぎわうまちの様子がよくわかります。店が立ち並び、芝居小屋も出ています。けんかする人たちも描かれていて、争いを防ぐための掟書が本当に必要であったということも納得できます。

また、屏風には巨大な石を引いている場面や植木を運ぶ人など、工事に参加する人々の様子も描かれています。

細川家の掟書とセットで見ることで、当時のまちの熱気が伝わってくるのではないでしょうか?

令和3年4月にリニューアルする「東御門・巽櫓」の展示では、こうした工事の様子なども含め、駿府城ができるまでの過程をパネルとジオラマで詳しく紹介していきます。

山から巨大な石を切り出す様子や石垣を積む様子をジオラマで再現するので、当時の工事がどのように行われていたのか立体的に詳しく見ることができます。

今回発見された細川忠興の掟書についてはこちらのパネル展示の中で紹介します。

このジオラマ展示については、製作の様子なども合わせて今後こちらのブログで詳しく紹介するので、楽しみにお待ちください。

2020.11.11東御門・巽櫓の展示リニューアルについて紹介します!(その1)

2021年春、新しく生まれ変わる「東御門・巽櫓」の展示内容についてこれから少しずつ紹介していきます!

今回は、展示の一番初めの部分。皆さんが東御門に入場し、最初に目にする展示について紹介します。

まずはじめに、駿府城がどんなお城なのか知ってもらうため、5W1Hで駿府城をわかりやすく解説します。

パース図(1駿府城大解剖).jpg 【展示イメージ図】

「誰が、どこに、どうやっていつ建てたの?」というような素朴な疑問に展示でお答えしていきます。

What「なにを」  where「どこに」  who「だれが」  when「いつ」 

How 「どのように」   why 「なぜ」

以上の駿府城に関する6つの疑問に詳しくお答えします。

例えば、where「どこに」の答えは「最も安全で見通しの良い場所に」となります。

なぜ駿府城を建てるのにこの場所が選ばれたのか?なぜ最も安全と言えるのか?など、「where」の展示では詳しく解説していきます。

5W1Hの展示を一通り見れば、駿府城のプロフィールがよくわかるようになっています。


他にも、このエリアには駿府城の縄張模型が設置されます。

駿府城縄張模型.jpg 【駿府城縄張模型】

この模型は、寛永12(1635)年に、天守が焼失した後の駿府城の姿を忠実に再現したものです。城の「本丸」、本丸の全周を囲む「二ノ丸」、さらに二ノ丸の全周を囲む「三ノ丸」、また三重のお堀があったことが、この模型を見るとよくわかります。

現在の東御門・巽櫓にも展示されているので、ご覧になったことがあるという方も多いのではないでしょうか?

この模型は、リニューアル後の展示でもパワーアップして大いに活躍します!

これまではなかった映像展示が追加され、駿府城に入城してから本丸御殿へたどり着くまでのルートや、駿府城の守りの工夫が紹介されます。

先日、この映像展示を製作するため、模型の撮影が行われました。

ブログ用IMG_2122.jpg 【映像制作のための撮影風景】

ブログ用IMG_2119.jpg

ただの棒に見えますが、先端に360度カメラが装着されています。

実際に門の前に立った時の見え方を想像しやすいような映像を撮影しています。

新しく追加されるこの映像展示を見れば、駿府城を訪れ家康と面会したり、はたまた城に攻め入ったりと、駿府城を舞台に色々な想像をふくらますことができるはずです。

その他にも、このエリアには5W1Hに沿った体験展示を設けます。

例えば、「石垣刻印スタンプ」のコーナーです。

駿府城の石垣の石には、下の写真に見られるような〇や□などの印が刻まれた石がよく見られます。

これを刻印と言い、作業上の目印と考えらています。

ブログ用巽櫓南面(〇十〇)まる付き.jpg 【駿府城石垣の刻印】

これらの、駿府城で見られる刻印の形をスタンプにし、押しながら楽しく学ぶことができるコーナーを設ける予定です。

ここでスタンプを押し、展示を見た後、実際に刻印を探しに行ってみてくださいね。

東御門・巽櫓に入ってまず皆さんが訪れるこの場所には、駿府城に対する好奇心がムクムクと沸き起こる展示が待っています!そして、この先の展示ではさらに深く、じっくりと駿府城について知ってもらうことになるのですが、この続きについてはまた次回以降、紹介していきますので、ご期待ください!

※展示リニューアルに伴う「東御門・巽櫓」の休館についてはこちらをご確認ください

2020.11.09韓国釜山で朝鮮通信使「世界の記憶」登録3周年記念事業が開催されました

みなさまは、朝鮮通信使と静岡市の関わりをご存知でしょうか。

静岡市と朝鮮通信使の関係は、1607年、当時駿府に居た徳川家康公が李氏朝鮮王国との国交回復のため、第1回の使節団を迎え入れたことに始まります。第1回の使節団は、往還ともに静岡市清水区の清見寺に泊まり、富士山等の景観を楽しむとともに駿府城で歓待を受けました。

現在静岡市では、平成19年度に開催した「大御所400年祭」での朝鮮通信使行列以降、韓国釜山との間で、芸能団体の交流や大道芸を通じた文化交流を行っています。 

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【親書交換式の再現(清見寺) 左:カンナンジュ氏(韓国側学術委員長)、右:静岡市小長谷副市長】   

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【静岡城内一輪車クラブによる演技(釜山市)】 

DSCN0051.JPGのサムネイル画像   
【Witty Look(日本)による大道芸(釜山市)】

JUGGLEMAN&DGMAN①.jpg  
【JUGGLEMAN&DGMAN(韓国)による大道芸(静岡市民文化会館前)】

平成30年度には、朝鮮通信使に関する資料111件333点が「朝鮮通信使に関する記録―17世紀~19世紀の日韓の平和構築と文化交流の歴史」として、ユネスコ「世界の記憶」に登録され、今年で登録3周年を迎えました。

それを記念して、令和2年10月12日~11月8日まで韓国釜山で「朝鮮通信使記録物ユネスコ登録3周年記念事業」が開催されていました。

記念事業のプログラムとして、朝鮮通信使の概要や「世界の記憶」登録までの経緯等を紹介する動画を作成しました。その動画の中で、登録にかかわった韓国の方々や、朝鮮通信使にゆかりの深い日本の各都市からのメッセージが寄せられております。静岡市からは小長谷副市長の祝賀コメントをお送りしました。

釜山文化財団が作成した朝鮮通信使動画は、下記URLからご覧ください。

動画リンク https://youtu.be/tsqUCCloI5I

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