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文化財ブログ

2020.08.28金属製の遺物の洗浄と保存!

駿府城跡天守台発掘現場では沢山の遺物が出土しました。
今回はその中でも金属製の遺物の保存までの流れを紹介します。
遺物は土に覆われていることがほとんどで、まわりの土を取り除いて、きれいにしてから保存します。

★IMG_3514.JPG【土を落とす前の金属製の遺物】

金属製の遺物の整理作業の際に最も注意しなければならないのは「湿気」です。
土壌から掘り出された金属は空気に触れることで、酸化しやすくなります。
水分は酸化を促進してしまう為、掘り起した遺物は、なるべく密閉し水分を排除しなくてはなりません。
写真の中に青い砂利のようなものがありますが、これが湿気を予防するために欠かせないアイテムです!

★IMG_3515(矢印).jpg【取り換え間近の乾燥剤】

この青いものは通称シリカゲル、いわゆる乾燥剤です。
皆様は、お菓子や食品の箱の中に入っているのを見かけるかもしれません。
 

★IMG_3534.JPG ★IMG_3512.JPG【新品のシリカゲル】

この青いビーズのような色は湿気を含んでいない状態です。
しばらく使っていると水分を含み、青から薄紫のような色になります。色が変わったら取り換え時です。
発掘調査現場では、適量のシリカゲルをビニールやお茶のパックなどに詰めて、乾燥剤として使っています。
  

IMG_3518.JPG ★IMG_3523.JPG ★IMG_3526.JPG【乾燥剤の作り方】

次に洗浄作業です。出土品の洗浄作業を紹介します!では水で洗う様子を紹介しましたが、金属製の遺物の場合は、少しでも水分を残さないために、揮発性の高いエタノール液で表面を少しずつ洗います。

★IMG_3535.JPG【こんなビンに入っています】

使用の際は、少量を他のビンに取り分けて使います。大きな遺物の洗浄には、遺物全体が浸るほどの量を容器に入れて全体の土をまんべんなく落としていきます。
 

IMG_3538.JPG ★IMG_3542.JPG【洗浄の様子】

洗浄が終了したら、乾燥剤、脱酸素剤を入れ、完全に真空にして保存して作業完了です。

2020.08.21製図(デジタルトレース)を紹介します!

実測について紹介します!で作成した図面(実測図)を、報告書を作成するために、線の太さなどを使い分けながら正確に写し取っていきます。この作業を「製図(トレース)」といいます。

★IMG_3475.JPG【パソコンを使った作業の様子】
図面の上に薄い紙を置いてペンを使って行うトレースもありますが、最近ではパソコンを使い実測図をスキャンし、デジタル化した画像をもとにパソコンの画面上でトレースを行う、デジタルトレースも増えてきました。

IMG_3474.JPG 【トレース作業の様子】
デジタルトレースは線の太さ等の修正や記録のための文字入れがしやすく、図の拡大縮小も自在なので、
報告書などのレイアウトをする際にも重宝しています。

2020.08.20「駿府城跡天守台 まるごと発掘④」販売中です!

「駿府城跡天守台まるごと発掘④」制作中ですで紹介した概報が完成しました。

★IMG_3562.JPG【駿府城跡天守台 まるごと発掘④】

これまでの発掘調査成果に加え、話題になった慶長期と天正期の2つの天守台はもちろん、金箔瓦など多くの出土品、今川期の遺物や遺構など、この4年間の発掘調査成果や最新情報の詰まった最新版です。

例年の概報より8ページ増量し、写真もたくさん掲載しております。駿府城跡天守台発掘調査の全貌を解りやすく紹介していますので、この1冊を読めば4年間の発掘調査がまるわかりです。過去の概報を手に入れそびれた方にもお得な一冊となっています!

「駿府城跡天守台 まるごと発掘④ ~令和元年度発掘調査概報~」 300円(税込)
平日は発掘調査現場事務所、土日祝日は発掘情報館きゃっしるで、販売していますので、
ぜひこの機会にお手に取ってみてください。

※「駿府城跡天守台 まるごと発掘③ ~平成30年度発掘調査概報~」200円(税込)も引き続き販売中です。
在庫終了次第、販売終了となります。発掘情報館きゃっしるに見本がありますので、興味のある方はぜひ!

2020.08.18実測について紹介します!

遺物の整理作業の中で、記録するという点で大きな役割を果たしているのが図化作業です。
その図化作業の中で、今回は「実測(じっそく)」に焦点をあて紹介します。
実測とは、出土した遺物・遺構の状況をよく観察し、必要な部分を計測して、方眼紙に図として記録する作業です。観察による得られた情報も記録します。
これで発掘調査がまるわかり!?発掘コラム③では、石垣(遺構)の実測を取り上げましたが、今回は出土品(遺物)の実測を紹介します。

IMG_3431.JPG
 【実測を待つ出土品の一部】

実測には色々な道具を使いますが、写真は真弧(マコ)という実測用具を使った実測の様子です。
薄い竹刃を何枚も連ねてあり、対象物に押し当てることで輪郭を写し取ることができます。

IMG_3430.JPG 画像(○).png
【真弧(マコ)を使った実測】
真弧等で細かい部分のサイズを測った後、目で確認しながら方眼紙に描いていきます。
方眼紙に図化することで、実際の遺物を見なくても、大きさ等が確認できるようになります。

4.JPG【金属製の遺物を方眼紙に書き込む様子】
遺物の実測を紹介しましたが、このあと作成した図面(実測図)は、どのように整理されるのでしょうか?
それはまた別の機会に紹介します。

2020.08.11【中止・規模縮小等】有東木の盆踊、草薙神社龍勢花火、清沢ふるさと祭り、ヤマメ祭り、親王囃子

新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止等が決定した市内の無形民俗文化財は、次の通りです。(令和2年8月11日更新)

開催中止

開催日

指定

名称

8月

14日(金)・15日(土)

国指定

有東木の盆踊

9月

20日(日)

県指定

草薙神社龍勢花火

11月

8日(日)

県指定

清沢の神楽

(清沢ふるさと祭り出演中止)

規模を縮小して開催予定

開催日

指定

名称

開催場所

備考

8月

26日(水)・27日(木)

県指定

ヤマメ祭り

明神沢

(葵区田代)

関係者のみで実施予定

10月

17日(土)

市指定

親王囃子

旧JAしみず市共撰場

(清水区但沼町)

神事のみ

実施予定

★お問い合せは文化財課(054-221-1066)へ

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