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文化財ブログ

2018.08.03特別体験見学会を開催しました!

 7/21(土)に駿府城跡天守台で、築城時の石運びを体験できる「特別体験見学会」を実施しました。暑い中でしたが、参加者の皆さんは夢中になって3種類の石運びなどを体験していました。

 今回行った体験のうち、石引き体験については、12月にも開催する予定です。今回体験できなかった方も、ぜひご参加ください!詳細な情報が決まり次第、お伝えいたします。

特別体験見学会の様子

【石引き体験】

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修羅(しゅら)と呼ばれる木の舟のような道具を使い、約1tの石を運びました!



【石担ぎ体験】

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モッコと呼ばれる道具に石を入れて、2人で運びました!



【石負子体験】

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背負子(しょいこ)を背負って石を運びました!



【現代工法を用いた石割実演】

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石工による石割実演の後、参加者が石割を体験しました。空けた穴に道具を差し込み、ハンマーで叩くと、石が割れました。



[イベント情報]

市民・観光客の方向けの体験発掘を8月~10月までの期間限定で開催します!

今年が駿府城跡天守台で発掘を体験できる最後のチャンスですので、ぜひご参加ください!

詳しくはこちら↓

「H30年度の体験発掘のお知らせ」

http://www.shizuoka-bunkazai.jp/blog/201804/h30-1.html

2018.08.01「駿府城跡天守台 まるごと発掘②」ができました!

平成28年から始まった駿府城跡天守台発掘も3年目に入りました。

日々進んでいく発掘調査ですが、その様子を伝える概報の第2弾が出来上がりましたのでお知らせします


IMG_1757.JPG【平成29年度発掘調査概報】



平成29年度は、大きな発見がたくさんあった調査でした。

天守台北辺の長さが分かったことで、駿府城の天守台が江戸城の天守台よりも大きかったことがわかりました。

また、江戸時代の絵図にも描かれていた井戸が実際にその姿を現しました。その貴重な井戸の全景写真と絵図も今回の概報に掲載しています。

まるごと発掘②には出土品の紹介や発掘調査区全景が望める空撮写真や、駿府城の石を切り出した静岡市内の石切り場と明治時代以降の駿府城周辺についての情報も載せていますので①をお持ちの方にも、新しい情報満載でおすすめです。

①はすでに完売ですが、②から読んでも発掘について十分楽しめる内容となっています。この概報の見本は「発掘情報館きゃっしる」に置いていますので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

こちらの「駿府城跡天守台まるごと発掘② ~平成29年度発掘調査概報~」は200円で、平日は発掘現場事務所、土日祝日は発掘情報館きゃっしるで販売しています。

発掘現場の見学ゾーンの立ち寄りの際や、体験発掘の参加時に係員に声をかけてください。

2018.07.26駿府城の石垣いろいろ!

駿府城跡天守台発掘現場入口を入って右側に見える大きな石をゆっくりご覧になったことはあるでしょうか?

IMG_1542.JPG【発掘現場の入り口】

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この石は、天守台西側の堀の中から出土した石垣のひとつで、西南の角に使われた角石(すみいし)と思われます。

IMG_1538-2.jpg【石垣 西南角】

印の部分にぴったりとはまりそう。

おそらく、この部分で使われていた石だと考えられますが、発掘された時にはすでに外れていて、堀の中から見つかりました。

江戸時代の大きな地震で崩れたものを修復した時の石と思われ、徳川家康による築城の時の石ではないようです。

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表になる面はキレイに加工されていて、当時の作業の様子がうかがえます。

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石垣の角の積み方は「算木積み(さんぎづみ)」と言います。

算木積みとは直方体の石の広い面と狭い面を交互に重ねて積んでいく技法で、強度が増し、見た目にもきれいな方法です。

石垣(算木).png

算木積みと呼ばれるようになった由来は、和算(日本独自の数学)で使われていた算木という計算道具がこの石に似ているからだと言われています。

IMG_1537.JPG【大きさを実感してください】

この石は見学ゾーンのオブジェのようになっていてあまりに自然に存在していますが、この大きさの石が間近で見られるのは中々珍しく、たくさんの方にその姿を見ていただきたく、展示しています。

駿府城跡天守台発掘現場のレアスポットのひとつなので、一緒に写真を撮ったり、実際に近くでじっくり観察したりと、お立ち寄りの際にはぜひ見学してみてください。

駿府城公園内には、石垣の積み方を近くで見学出来る場所が他にもあります。

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坤櫓の近くの広場に石垣の積み方を説明する展示物が作られています。

これは2種類の石垣の積み方を確かめることが出来る面白い展示物です。

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【切込み()ぎ】                      

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【打込み()ぎ】

展示物に向かって左側が切込み接ぎ、右側が打込み接ぎです。

ここで使われている石は平成21年の地震で石垣が崩落した際に再利用できなかったものです。

IMG_1544.JPG【石垣と刻印の説明】

また、現在駿府城で発見されている刻印の一覧も表示されているので、こちらをカメラに納めてから色々な石垣を確認に行くのも面白いかもしれません。

2018.07.20発掘現場は夏仕様になりました!

梅雨も明けて、静岡は暑さが厳しくなってきました。

駿府城跡天守台発掘現場は周りに遮るものがなく、見晴らしがよい分、日差しも容赦ありません。

IMG_1394.JPG【北西より 夏の発掘現場】

全国に大きな被害をもたらした大雨ですが、静岡にも日々降った雨で天守台発掘現場の堀にもたくさんの水が溜まっていました。

発掘作業としてはお堀に水があると手間がかかるのですが、見ている分には涼し気でちょっと雰囲気がありますね。

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IMG_1391.JPG【水かさの増したお堀】

水たまる前.jpg【水が溜まる前のお堀】

さて、夏の発掘現場について少しご案内です。

すでに6月には真夏日になっていた静岡ですが、7月に入り暑さも増したことから現場では、真夏を乗り切るための暑さ対策をとっています。

発掘体験をされた方はわかるかもしれませんが、現場の仕事は中々の重労働です。

ヘルメットをかぶって、作業着、手足を守る手袋、手甲(てっこう)(きゃ)(はん)(すねの部分に巻く布・革でできた被服)、それにビブスもつけて掘ったり、運んだり...!

ほんの少しの作業でも、現場に出ると汗ビッショリになります。

このような状況で炎天下での作業を長時間継続すると、熱中症の危険性があることから、現場ではこまめに作業を小休止して水分や塩分の補給を行っています。作業が中断していることが多いかもしれませんが、そこは仕事を無事に全うする為の休息なんだなと温かい目でお待ちください。

IMG_1400.JPG【作業の様子】

暑い中ですが、作業員の皆さんは笑顔で、精力的に作業をしています。

歴史にまつわる貴重な遺構が出てきたり、珍しい遺物を掘り当てたりするとうれしさを感じるのは暑い中でも同じです。

そんな発掘作業の様子を見たい方は、発掘現場の見学ゾーンや現場の周りの囲いにあるクリアパネルから見ることができますので、駿府城公園に来たときはお立ち寄りください。

IMG_1397.JPG【現在の発掘場所 南東側】

なお、8月13日~16日は発掘作業がお休みです。

さて、暑くても一度は発掘作業を体験してみたいという方は向けには、8月11日(土)から発掘を体験することができるイベントが始まります。(詳細はこちら)

駿府城跡天守台発掘現場での体験発掘は今年が最後のチャンスです。

他にも、7月21日(土)は特別体験見学会も実施する予定です。<(詳細はこちら)

発掘現場は歴史の重みを感じることが出来る特別な場所。その場所に立っているだけでも特別な気分を味わえます。

実際に発掘現場で体験できるさまざまなイベントが盛りだくさん!この機会にぜひ駿府城跡天守台発掘現場にお越しください。

2018.07.12【告知】「由比北田の天王舟流し(てんのうぶねながし)」が行われます

7月14日(土)に由比北田地区で天王舟流しが行われます。

「由比北田の天王舟流し」は、平成26年に「国の記録作成などの措置を講ずべき無形の民俗文化財(選択無形文化財)」に選択されました。

これは清水区由比北田の津島神社の祭りで、天王舟と呼ばれる4mほどの麦わら舟を担いで町内を練り歩いた後に、厄払いとして海へ流すという行事です。

1週間前(7月8日)には、準備として天王舟作りが行われました。

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竹とオオムギ・コムギのわらを使って、徐々に大きな天王舟が出来上がっていきます。

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別々に作った船体と帆を組み合わせて、完成した様子です。

当日は、実際に天王舟が由比川河口付近から海に流されます。

興味がある方は、是非足を運んでみてください!

★由比北田の天王舟流し

日時:7月14日(土) 午後3時~

会場:北野天神宮(清水区由比北田209)

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